「小雪(しょうせつ)」という言葉をカレンダーなどで見かけて、
「小雪ってどんな意味?」
「いつ頃の季節なの?」
「小雪になると雪が降るの?」
「大雪とは何が違うの?」
と疑問に思ったことはありませんか?
小雪は、1年を24の季節に分けた「二十四節気」のひとつです。
立冬を過ぎてさらに寒さが増し、地域によっては雨ではなく雪が降り始める頃を表しています。
ただし、小雪を迎えたからといって日本全国で雪が降るわけではありません。
まだ積雪するほどではない地域も多く、本格的な冬へ向かって少しずつ季節が進んでいく時期と考えるとわかりやすいでしょう。
この記事では、小雪の意味や時期、立冬・大雪との違い、七十二候、季節の特徴、行事や食べ物についてわかりやすく解説します。
小雪とは?

小雪は「しょうせつ」と読み、二十四節気のひとつです。
二十四節気では、太陽の通り道である黄道を24等分し、太陽の位置をもとに季節の節目を表しています。
小雪は太陽黄経が240度になる頃にあたり、二十四節気では20番目の節気です。
国立天文台では、小雪について「寒くなって雨が雪になる」と説明しています。
冬の二十四節気は、
立冬
↓
小雪
↓
大雪
↓
冬至
↓
小寒
↓
大寒
という順番で進んでいきます。
小雪は、暦の上で冬が始まる立冬の次に訪れる節気です。
そのため、
「冬が始まり、少しずつ寒さが本格化してくる頃」
と考えるとよいでしょう。
二十四節気について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

小雪はいつ頃?

小雪は、毎年11月22~23日頃に訪れます。
太陽の位置をもとに決められているため、毎年必ず同じ日になるわけではありません。
そのため、具体的な日付を覚えるより、
「小雪=11月下旬頃」
と覚えておくとわかりやすいでしょう。
また「小雪」は小雪に入る最初の日だけでなく、次の節気である「大雪」までのおよそ15日間を指す場合もあります。
国立天文台の暦でも、小雪は立冬と大雪の間に位置しています。
「小雪」という名前にはどんな意味がある?
小雪という漢字を見ると、
「小さな雪?」
と思う方もいるでしょう。
小雪には、寒さが増して雨が雪へ変わり始めるものの、まだ本格的な積雪にはならない頃という意味があります。
「雪が少し降り始める時期」と考えるとわかりやすいでしょう。
ただし、日本は南北に長いため、小雪の頃の気候には大きな地域差があります。
北海道や標高の高い地域ではすでに雪が積もっている場合がありますが、関東・東海・近畿・九州などではまだ雪を見ない地域も多くあります。
そのため、
「小雪の日=初雪が降る日」
という意味ではありません。
あくまで二十四節気の上で、冬の寒さが少しずつ深まっていく季節を表しています。
小雪と立冬の違い
小雪のひとつ前に訪れる二十四節気が「立冬」です。
どちらも冬の節気ですが、季節の進み方に違いがあります。
立冬
立冬は11月上旬頃。
暦の上で冬が始まる節目です。
地域によってはまだ紅葉が見頃で、日中には比較的暖かさを感じることもあります。
小雪
小雪は11月下旬頃。
立冬からさらに季節が進み、朝晩の冷え込みが強くなって、地域によっては雪が降り始める頃です。
つまり、
立冬 → 暦の上で冬が始まる
小雪 → 冬が進み、雪の気配を感じ始める
という違いがあります。
立冬について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
関連記事:立冬とは?意味や時期・季節の特徴・食べ物や行事をわかりやすく解説
小雪と大雪の違い
小雪の次に訪れる二十四節気が「大雪(たいせつ)」です。
名前も似ているため、違いを覚えておくと二十四節気の流れがわかりやすくなります。
小雪
11月下旬頃。
寒さが増し、地域によっては雪が降り始める頃です。
大雪
12月上旬頃。
国立天文台では「雪がいよいよ降りつもってくる」頃と説明しています。
つまり、
小雪 → 雪が降り始める頃
大雪 → さらに冬が進み、雪が積もり始める頃
という違いがあります。
もちろん、実際の積雪状況は地域やその年の気候によって異なります。
二十四節気は、全国一律の天気予報ではなく、季節の移り変わりを表す暦と考えましょう。
小雪の頃に感じられる季節の変化
朝晩の冷え込みが強くなる
小雪の頃になると、朝晩にはかなり寒さを感じる日が増えてきます。
立冬の頃には薄手の上着で過ごせた地域でも、小雪になるとコートなどの冬物が必要になる日も増えてきます。
朝と昼の気温差が大きい日もあるため、外出時には天気予報や気温を確認して服装を調整しましょう。
初雪の便りが聞かれるようになる
北海道や東北、標高の高い地域などでは、小雪の頃までに初雪が観測されていることがあります。
ニュースなどでも、
「初雪を観測しました」
という話題を耳にする機会が増えてきます。
ただし、初雪の時期は地域や年によって大きく異なります。
小雪を迎えたからといって、必ず自分の住んでいる地域で雪が降るわけではありません。
木々の葉が落ちていく
紅葉が終わりに近づく地域では、木々から葉が落ち始めます。
七十二候にも「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」という言葉があり、冷たい北風によって木の葉が落ちる様子が表されています。
街路樹や公園などでも落ち葉が増え、晩秋から冬への移り変わりを感じやすくなる時期です。
北風が冷たく感じられる
冬に向かって北から冷たい空気が入りやすくなり、風そのものにも寒さを感じる日が増えてきます。
同じ気温でも、風が強い日は体感的に寒く感じることがあります。
マフラーや手袋など、風を防ぎやすい防寒用品を準備しておくのもよいでしょう。
冬支度が本格化する
小雪の頃になると、本格的な冬を迎える準備をする家庭も増えてきます。
例えば、
- 暖房器具を使い始める
- 毛布や冬用布団を出す
- コートや手袋を準備する
- 加湿器を使い始める
- 雪の多い地域では冬用タイヤへ交換する
などです。
寒くなってから慌てないよう、必要なものを早めに確認しておくと安心です。
小雪の七十二候
二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けたものを「七十二候(しちじゅうにこう)」といいます。
小雪の頃は、
虹蔵不見
朔風払葉
橘始黄
の3つに分けられています。国立天文台の七十二候でも、この順番が確認できます。
虹蔵不見(にじかくれてみえず)

小雪の最初の候です。
「虹を見かけなくなる頃」という意味があります。
冬になると太陽の高さが低くなり、空気も乾燥してくるため、夏の夕立のあとなどに見られた虹を目にする機会が少なくなります。
春の七十二候には「虹始見(にじはじめてあらわる)」という言葉があり、虹蔵不見はその反対にあたる季節の表現です。
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)

小雪の次の候です。
「朔風」は北風を表しています。
冷たい北風が吹き、木々の葉を落としていく様子を表した言葉です。
紅葉していた木々から葉が落ち、枝だけの姿になっていくことで、冬らしい景色へ変わっていきます。
外を歩いていると落ち葉が風に舞う光景を見かけることも増えるでしょう。
橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

小雪の最後の候です。
橘の実が黄色く色づき始める頃を表しています。
橘は日本に古くから自生する柑橘類のひとつです。
冬になっても葉を落とさない常緑樹であることから、昔から縁起のよい植物としても親しまれてきました。
七十二候では、虹・北風・植物の実の色づきといった自然の変化から冬の深まりを表しています。
小雪の頃にある行事
小雪そのものに全国共通の決まった行事があるわけではありません。
ただし、11月下旬から12月上旬頃は、秋から冬へ移るさまざまな行事と重なる時期です。
勤労感謝の日

11月23日は「勤労感謝の日」です。
国民の祝日のひとつで、毎年11月23日に定められています。
小雪が11月22~23日頃に訪れるため、時期が非常に近く、年によっては小雪と同じ日になることもあります。
ただし、勤労感謝の日は小雪に由来する行事ではありません。
新嘗祭

11月23日には、宮中で「新嘗祭(にいなめさい)」が行われます。
その年に収穫された新しい穀物を神々に供え、収穫に感謝する日本の伝統的な祭祀です。
勤労感謝の日と同じ11月23日に行われます。
こちらも小雪そのものの行事ではありませんが、季節的には小雪の頃と重なります。
お歳暮の準備

年末が近づくと、お世話になった人へ贈るお歳暮を準備する時期になります。
実際に贈る時期は地域によって多少異なりますが、小雪から大雪にかけて商品を選び始める人も多いでしょう。
最近では配送時期を指定して早めに注文するケースも増えています。
クリスマスの準備

街中では11月下旬になると、イルミネーションやクリスマスツリーなどを見かける機会も増えてきます。
家庭でもクリスマス飾りを出したり、プレゼントを選び始めたりする時期です。
こちらも二十四節気とは直接関係ありませんが、現代の冬らしさを感じる行事のひとつです。
小雪の頃に楽しめる食べ物
小雪の日に全国共通で食べる決まった行事食はありません。
そのため、11月下旬頃に旬を迎えたり、寒い時期に食べやすかったりする食材を楽しむとよいでしょう。
白菜

冬の鍋料理に欠かせない野菜のひとつが白菜です。
寒くなってくると、
- 鍋
- スープ
- 煮物
- 炒め物
- 漬物
などさまざまな料理で活躍します。
地域や品種によって旬は異なりますが、冬の食卓で使いやすい食材です。
みかん

秋から冬にかけて、みかんも店頭に多く並ぶようになります。
品種や産地によって出荷時期は異なりますが、冬を代表する果物のひとつです。
こたつに入りながらみかんを食べる光景を、冬らしい風景として思い浮かべる方も多いでしょう。
大根

大根も秋から冬にかけて多く出回ります。
おでんや煮物、鍋、みそ汁など温かい料理にも使いやすい食材です。
大根おろしとして魚料理に添えるなど、幅広い食べ方ができます。
長ねぎ

長ねぎも寒い季節によく使われる野菜です。
鍋料理や汁物、うどん、炒め物など幅広く利用できます。
小雪の頃には温かい料理を食べる機会が増えるため、食卓に登場することも多くなるでしょう。
りんご

りんごも秋から冬にかけてさまざまな品種が出回ります。
そのまま食べるだけでなく、
- 焼きりんご
- アップルパイ
- ジャム
- コンポート
などでも楽しめます。
品種によって甘味・酸味・食感が違うため、食べ比べるのもおすすめです。
ブリ

冬の魚としてよく知られているのがブリです。
地域や種類によって時期は異なりますが、冬になると脂がのった寒ブリが話題になることもあります。
刺身、照り焼き、ブリ大根、鍋などさまざまな料理で楽しめます。
ただし、「小雪になればすべてのブリが最もおいしい」というわけではないため、産地や時期による違いも考えて選びましょう。
小雪の前後には「立冬」と「大雪」がある
二十四節気では、小雪のひとつ前が立冬、次が大雪です。
季節は、
立冬
↓
小雪
↓
大雪
という順番で進みます。
立冬
立冬は11月上旬頃に訪れます。
暦の上で冬が始まる節目で、小雪よりも少し前の季節です。
関連記事:立冬とは?意味や時期・季節の特徴・食べ物や行事をわかりやすく解説
大雪
大雪は12月上旬頃に訪れます。
小雪からさらに季節が進み、国立天文台では「雪がいよいよ降りつもってくる」頃と説明しています。
関連記事:大雪とは?意味や時期・季節の特徴・食べ物や行事をわかりやすく解説
小雪についてよくある質問
小雪は何と読む?
「しょうせつ」と読みます。
人名などでは「こゆき」と読む場合もありますが、二十四節気では「しょうせつ」です。
小雪は毎年同じ日?
完全に同じ日ではありません。
太陽の位置によって決まるため多少前後しますが、おおむね11月22~23日頃です。
毎年の日付を覚えなくても、「11月下旬頃」と考えておけばよいでしょう。
小雪になると必ず雪が降る?
いいえ。
小雪は季節の節目を表す二十四節気であり、日本全国でその日に雪が降るという意味ではありません。
雪が降り始める時期は地域や標高、その年の気象条件によって大きく異なります。
小雪と大雪は何が違う?
小雪は11月下旬頃で、寒さが増し、地域によって雪が降り始める頃です。
大雪は12月上旬頃で、小雪よりさらに冬が進み、雪が積もり始める頃を表しています。
小雪は秋?冬?
小雪は冬です。
二十四節気では立冬から立春の前日までが暦の上での冬にあたり、小雪は立冬の次に訪れます。
小雪には何をすればいい?
小雪に必ず行わなければならない行事はありません。
本格的な冬に備えて、
- 暖房器具を確認する
- 毛布や冬用寝具を準備する
- コートや手袋を出す
- 雪の多い地域では冬用タイヤを準備する
など、冬支度を進める時期として考えるのもよいでしょう。
まとめ|小雪は本格的な冬へ向かい始める頃
小雪は二十四節気のひとつで、11月下旬頃に訪れる季節の節目です。
立冬を過ぎて寒さがさらに増し、地域によっては雨が雪へ変わり始める頃を表しています。
小雪の頃には、
- 朝晩の冷え込みが強くなる
- 初雪の便りが聞かれるようになる
- 北風が冷たくなる
- 木々の葉が落ちていく
- 冬支度が本格化する
など、冬らしい変化を感じやすくなります。
七十二候では、
虹蔵不見
↓
朔風払葉
↓
橘始黄
と進み、虹・北風・橘の実などを通して冬の深まりが表されています。
小雪の次に訪れるのは「大雪」です。
小雪を迎えたら、朝の冷え込みや木々の変化、冷たい北風などに目を向けながら、本格的な冬へ移っていく季節を感じてみてください。

