「小寒(しょうかん)」という言葉をカレンダーや天気予報などで見かけて、
「小寒ってどんな意味?」
「いつ頃のこと?」
「大寒とは何が違うの?」
「寒の入りって何?」
と疑問に思ったことはありませんか?
小寒は、1年を24の季節に分けた「二十四節気」のひとつです。
冬至を過ぎて寒さがさらに厳しくなり、本格的な寒さの時期へ入る頃を表しています。
小寒の最初の日は「寒の入り」と呼ばれ、ここから大寒を経て立春を迎えるまでが「寒」や「寒中」と呼ばれる時期です。
この記事では、小寒の意味や時期、冬至・大寒との違い、七十二候、寒中見舞い、行事や食べ物などについてわかりやすく解説します。
小寒とは?

小寒は「しょうかん」と読み、二十四節気のひとつです。
二十四節気は、太陽の位置をもとに一年を24に分け、季節の移り変わりを表したものです。
小寒は太陽黄経が285度になる頃にあたり、冬至の次、大寒の前に訪れます。
国立天文台では小寒について「寒の入りで、寒気がましてくる」と説明しています。
冬の二十四節気は、
立冬
↓
小雪
↓
大雪
↓
冬至
↓
小寒
↓
大寒
という順番で進みます。
小寒という名前だけを見ると「少し寒い時期」のようにも感じますが、実際には一年の中でも寒さが厳しい時期へ入る節目です。
小寒から大寒にかけて、本格的な冬の寒さを感じる日が増えていきます。
二十四節気について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

小寒はいつ頃?

小寒は、毎年1月5~6日頃に訪れます。
太陽の位置によって決まるため、日付が完全に固定されているわけではありません。
例えば国立天文台の暦では、小寒は太陽黄経285度になる時点として定められています。
そのため、毎年の日付を覚えるより、
「小寒=1月上旬頃」
と覚えておくとよいでしょう。
また、小寒という言葉は最初の日だけでなく、次の二十四節気である大寒までのおよそ15日間を指す場合もあります。
「寒の入り」とは?
小寒について知るうえで覚えておきたい言葉が「寒の入り」です。
小寒の最初の日を寒の入りと呼び、ここから一年の中でも特に寒さの厳しい「寒」の時期に入ります。
季節の流れは、
小寒
↓
大寒
↓
立春
となります。
小寒から立春の前日頃までの約30日間は「寒の内」や「寒中」と呼ばれます。
そして、立春を迎えると「寒明け」となります。
つまり、
小寒=寒の入り
大寒=寒さがさらに厳しくなる頃
立春=寒が明け、暦の上では春へ
という流れです。
実際の気温は立春を迎えても寒い日が続きますが、暦では少しずつ春へ向かっていきます。
小寒と冬至の違い
小寒のひとつ前に訪れる二十四節気が「冬至」です。
どちらも冬の節気ですが、意味が異なります。
冬至
冬至は12月下旬頃に訪れます。
北半球では、一年の中で昼の時間が最も短くなる頃です。
冬至を過ぎると昼の時間は少しずつ長くなっていきます。
小寒
小寒は1月上旬頃。
冬至から季節がさらに進み、本格的な寒さの時期へ入ります。
つまり、
冬至 → 一年で昼が最も短くなる頃
小寒 → 寒の入りとなり、寒さが厳しくなる頃
という違いがあります。
関連記事:冬至とは?意味や時期・季節の特徴・食べ物や風習をわかりやすく解説
小寒と大寒の違い
小寒の次に訪れる二十四節気が「大寒(だいかん)」です。
名前も似ていますが、季節の進み方に違いがあります。
小寒
1月上旬頃に訪れます。
寒の入りとなり、本格的な寒さの時期が始まります。
大寒
1月下旬頃に訪れます。
国立天文台では「冷気が極まって、最も寒さがつのる」頃と説明されています。
つまり、
小寒 → 寒さが本格化する頃
大寒 → 寒さがさらに厳しくなる頃
と考えるとわかりやすいでしょう。
ただし、大寒の日が必ず一年で最も低い気温になるという意味ではありません。
実際の気温は地域やその年の天候によって異なります。
小寒の頃に感じられる季節の変化
朝晩の冷え込みが厳しくなる
小寒は一年の中でも寒さを感じやすい時期です。
朝には霜が降りたり、水たまりに氷が張ったりする地域もあります。
北海道や東北、日本海側、山間部などでは積雪が増えることもあり、本格的な冬の景色が広がります。
一方、太平洋側では晴れる日が多くても、冷たい風によって強い寒さを感じる場合があります。
昼の時間は少しずつ長くなる
小寒の前に冬至を迎えているため、昼の時間はすでに少しずつ長くなり始めています。
ただし、日の長さが増えているからといって、すぐに暖かくなるわけではありません。
むしろ1月から2月頃にかけて厳しい寒さを迎える地域が多く、
「日が長くなっているのに寒くなっている」
と感じることもあります。
季節の変化と実際の気温には少し時間差があるためです。
雪や路面凍結に注意する時期
寒い地域では雪が積もるだけでなく、道路が凍結する日も増えてきます。
特に朝晩は気温が低くなりやすいため、車を運転する場合は道路状況にも注意が必要です。
雪の多い地域では、
- 冬用タイヤ
- 解氷用品
- 雪かき用品
- 防寒用品
などをあらかじめ準備しておくと安心です。
小寒の七十二候
二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けたものを「七十二候(しちじゅうにこう)」といいます。
現在一般的に使われている七十二候では、小寒は次の3つに分けられています。
芹乃栄(せりすなわちさかう)

小寒の最初の候です。
セリが生き生きと育つ頃を表しています。
セリは水辺や湿地などに生える植物で、春の七草のひとつとしても知られています。
寒さが厳しい季節の中でも植物が少しずつ成長している様子から、自然の力強さを感じられる言葉です。
水泉動(しみずあたたかをふくむ)

小寒の次の候です。
地中で凍っていた泉の水が、少しずつ動き始める頃を表しています。
地上では寒さの厳しい時期ですが、自然の中では少しずつ春への変化が始まっているという意味が込められています。
「水が暖かくなる」というよりも、地中で春に向けた変化が始まる様子を表した季節の言葉として考えるとよいでしょう。
雉始雊(きじはじめてなく)

小寒の最後の候です。
雄のキジが鳴き始める頃を表しています。
キジは日本でもよく知られている鳥で、日本の国鳥でもあります。
七十二候では、生き物の行動を通して季節の移り変わりを表す言葉が数多く使われています。
小寒の厳しい寒さの中でも、自然は少しずつ次の季節へ向かっています。
小寒の頃にある行事
小寒そのものに全国共通で必ず行う行事はありません。
ただし、1月上旬から中旬にあたるため、日本の正月行事と重なることが多い時期です。
七草の日

1月7日は「人日の節句」と呼ばれる五節句のひとつです。
この日には、春の七草を使った「七草粥」を食べる風習があります。
春の七草は、
せり
なずな
ごぎょう
はこべら
ほとけのざ
すずな
すずしろ
の7種類です。
農林水産省でも、1月7日の人日の節句に七草粥を食べる風習を紹介しています。
小寒が1月5~6日頃なので、七草の日は小寒の期間に入ることがほとんどです。
ただし、七草粥は小寒そのものの行事食ではなく、人日の節句に由来する食文化です。
成人式

毎年1月の第2月曜日には、成人式が開催されます。
この日は、新たな社会人としてのスタートを切る20歳の若者たちを祝福する日です。
地方自治体が主催するこの式典では、新成人たちが晴れ着を身に纏い、大人としての責任と社会への参加を誓います。
地域によっては、成人式を年始やお盆の時期に合わせて行うこともあり、故郷に帰省して参加する若者も多いです。
鏡開き

一般的には1月11日頃に「鏡開き」が行われます。
正月に歳神様へ供えた鏡餅を下げ、汁粉やぜんざいなどにして食べる行事です。
農林水産省でも、1月11日の行事として鏡開きが紹介されています。
ただし、鏡開きを行う日は地域によって異なる場合があります。
こちらも小寒そのものに由来する行事ではありませんが、小寒の時期を代表する正月行事のひとつです。
小正月

1月15日頃は「小正月」と呼ばれます。
地域によっては小豆粥を食べたり、正月飾りを燃やす行事を行ったりすることがあります。
農林水産省でも、1月15日の小正月の行事食として小豆粥が紹介されています。
地域によって行事の名称や内容には違いがあります。
小寒と寒中見舞いの関係

小寒から始まる「寒中」という言葉は、「寒中見舞い」にも使われています。
寒中見舞いは、寒さの厳しい時期に相手の健康などを気遣う季節の挨拶です。
日本郵便では、寒中見舞いについて、一般的に松の内が明けてから立春頃までに送る冬の挨拶状と紹介しています。松の内の時期には地域差があります。
例えば、
- 年賀状を出す時期を逃した
- 年賀状をもらったものの返事が遅くなった
- 喪中のため年賀状を控えた
- 寒い時期に相手を気遣う挨拶を送りたい
といった場合に使われます。
「小寒になったら必ずその日から寒中見舞いを出す」というより、松の内が明けてから立春までを目安に考えるとよいでしょう。
小寒の頃に楽しめる食べ物
小寒の日に全国共通で食べる決まった料理はありません。
ただし、正月行事や冬の旬と重なるため、季節感のある食べ物を楽しめます。
大根

冬を代表する野菜のひとつです。
寒い時期には、
- おでん
- 煮物
- 鍋
- みそ汁
- 大根おろし
など、幅広い料理に使えます。
品種や産地によって旬は異なりますが、冬の食卓でよく使われる食材です。
みかん

冬になると多く出回る果物のひとつです。
品種や産地によって収穫時期は異なりますが、正月から小寒の頃にも店頭で多く見かけます。
冬らしい季節感を楽しみやすい果物です。
ブリ

冬の魚として知られているのがブリです。
寒い時期に獲れる脂ののったブリは「寒ブリ」と呼ばれることがあります。
刺身のほか、
- ブリ大根
- 照り焼き
- 鍋
- しゃぶしゃぶ
などでも楽しめます。
旬や味わいは産地や漁獲時期によって異なるため、小寒だけに限定される食材ではありません。
七草粥

小寒の時期を代表する行事食のひとつです。
1月7日の人日の節句に、春の七草を入れた粥を食べます。
七草粥は小寒そのものの行事食ではありませんが、時期が近いため、小寒の季節を感じられる食文化として紹介できます。
小豆

小正月には、小豆粥を食べる地域があります。
また、鏡開きの餅をぜんざいや汁粉にして食べる家庭もあります。
正月から小寒にかけて、小豆を使った料理や甘味を楽しむ機会が増える時期です。
白菜

白菜も冬の鍋料理などで活躍する野菜です。
鍋だけでなく、スープ、煮物、炒め物、漬物など幅広い料理に使えます。
小寒のような寒い時期には、温かい料理に取り入れやすい食材です。
小寒の前後には「冬至」と「大寒」がある
二十四節気では、小寒のひとつ前が冬至、次が大寒です。
季節は、
冬至
↓
小寒
↓
大寒
という順番で進みます。
冬至
冬至は12月下旬頃に訪れます。
北半球では一年の中で昼の時間が最も短くなる頃です。
関連記事:冬至とは?意味や時期・季節の特徴・食べ物や風習をわかりやすく解説
大寒
大寒は1月下旬頃に訪れます。
小寒からさらに季節が進み、寒さが特に厳しくなる頃です。
関連記事:大寒とは?意味や時期・季節の特徴・食べ物や行事をわかりやすく解説
小寒についてよくある質問
小寒は何と読む?
「しょうかん」と読みます。
二十四節気のひとつで、本格的な寒さの時期へ入る頃を表しています。
小寒は毎年同じ日?
完全に同じ日ではありません。
太陽の位置によって決まるため多少変わりますが、おおむね1月5~6日頃です。
「1月上旬頃」と覚えておけばよいでしょう。
小寒は「寒の入り」?
はい。
小寒の最初の日は「寒の入り」と呼ばれます。
ここから大寒を経て立春の前日頃までが「寒の内」や「寒中」と呼ばれる時期です。
小寒と大寒ではどちらが寒い?
暦の上では、大寒の方が寒さがさらに厳しくなる頃とされています。
ただし、実際の最低気温が必ず大寒の日になるわけではありません。
地域やその年の天候によって変わります。
小寒は冬?春?
小寒は冬です。
二十四節気では立冬から立春の前日までが冬にあたり、小寒は冬の後半に位置しています。
小寒には何を食べる?
小寒の日に全国共通で食べる決まった行事食はありません。
ただし、小寒の時期には1月7日の七草粥や、鏡開きの餅、小正月の小豆粥など、正月に関連した食文化があります。
寒中見舞いは小寒から出せる?
「寒中」という季節は小寒から始まりますが、寒中見舞いは一般的に松の内が明けてから立春頃までに送ります。
松の内の期間には地域差があるため、相手の地域なども考えて送るとよいでしょう。
まとめ|小寒は本格的な寒さが始まる「寒の入り」
小寒は二十四節気のひとつで、1月上旬頃に訪れる季節の節目です。
小寒の最初の日は「寒の入り」と呼ばれ、ここから大寒を経て立春を迎えるまで、一年の中でも寒さの厳しい時期が続きます。
小寒の頃には、
- 朝晩の冷え込みが厳しくなる
- 雪や路面凍結が増える地域がある
- 七草粥や鏡開きなどの正月行事が行われる
- 寒中見舞いを送る季節になる
- 冬の食材を楽しめる
など、真冬らしい季節の特徴が多く見られます。
七十二候では、
芹乃栄
↓
水泉動
↓
雉始雊
と進み、厳しい寒さの中でも植物や水、生き物が少しずつ春へ向かって変化する様子が表されています。
小寒の次に訪れるのは「大寒」です。
寒さはまだ続きますが、自然の中では少しずつ春への準備も始まっています。
身近な季節の変化を感じながら、本格的な冬を過ごしてみてください。

