処暑とは?2024年はいつ?食べ物や行事について解説

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日本には、年を24の季節に分ける「二十四節気」という伝統的な暦があり、「処暑」もその一つです。処暑は、夏の終わりから秋へと移行する時期を指します。

この季節は、夏から秋へと移り変わる感覚を特に強く感じることができる時期です。台風が多く発生し、気候の変化も顕著になりますが、処暑が持つ意義とは何でしょうか?

この記事では、「処暑」の意味や背景を分かりやすく説明します。

二十四節気とは

 

一年を太陽の動きに沿って分けたのが二十四節気(にじゅうしせっき)です。

具体的には、太陽が通る道、つまり黄道を24に分け、それぞれの部分に季節を割り当てます。例えば、夏至は一年で日が最も長い日で、冬至は最も短い日です。

これらを基にして昼夜の長さが等しい春分や秋分でさらに季節を細かく分け、立春、立夏、立秋、立冬などの時期が設定され、季節を細かく8つに分けます。

そして、これらをさらに細分化して、二十四の期間に名前を付けたのが二十四節気なのです。

二十四節気の一覧も用意しています。ぜひ参考にしてください。

季節の流れを示す二十四節気とその特徴
「二十四節気」という言葉は聞いたことがあるかもしれませんね。時々、カレンダーにも記されています。 でも、この言葉が具体的に何を表しているのかを詳しく知っている方は少ないかもしれません。 二十四節気は、季節の変わり目を示す用語で、立春、立夏、...

処暑とは?

「処暑」とは、読み方は「しょしょ」といい、夏の暑さが和らぎ始めることを示す節気です。この時期は、日中は暑さが残るものの、朝夕には涼しさが感じられます。

夏の終わりには、北からの高気圧が涼しい空気をもたらし、熱帯夜が減る傾向にあります。これは夏と秋の季節の変わり目を示しています。

夜になると虫の声が聞こえ、秋の訪れを感じさせます。エアコンが必要なくなる日も急にやってきます。

2024年の「処暑」はいつ?

2024年の処暑は8月22日(木)に訪れます。

処暑は通常、毎年8月23日頃に始まり、約15日間続きます。

これは、「白露」という次の節気に至るまでの期間です。

処暑の「七十二候」

「二十四節気」を更に詳細に分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」と呼ばれるもので、約5日ごとに変わる気象や自然界の変化を記録しています。

この七十二候を通じて、処暑がどのような季節として理解されているかがより明確になります。現代ではあまり目にすることのない自然の様子も含まれています。

第四十候 綿柎開【わたのはなしべひらく】 [8月23日~8月27日頃]


この時期は、綿花が開花する季節です。綿花の花弁が開いて黄色い花が咲くことで知られています。7月から8月にかけて、この花は実をつけ、やがて綿の実が膨らみ、綿毛が現れます。この綿毛は後に繊維として使われ、柔らかい肌触りや優れた吸水性、染色性の高さから、さまざまな衣類の素材として重宝されています。

第四十一候 天地始粛【てんちはじめてさむし】 [8月28日~9月1日頃]


この時期は、夏の暑さが和らぎ始め、秋の涼しさが感じられるようになります。立春から210日目に当たり、新暦では9月1日から2日頃です。この「二百十日」は、稲の開花期でありながら台風の被害が多いため、農家にとって警戒が必要な時期とされています。この時期には、風を鎮めるための祭りが行われる地域もあります。

第四十二候 禾乃登【こくものすなわちみのる】 [9月2日~9月6日頃]


この時期は、稲などの穀物が成熟し、穂が下がる季節です。「禾」とは稲や麦などの穀物を総称します。この時期は晩夏から初秋にかけての旬の野菜として、特にナスが注目されます。秋のナスは味が良く、身がしっかりとしているのが特徴です。

処暑の行事

処暑の季節には、以下のような伝統的な行事や祭りが行われます。

二百十日

「二百十日」(にひゃくとうか)は、立春から数えて210日目にあたる雑節を指します。新暦で言うと、これは9月1日か2日頃に該当します。

これに加えて「二百二十日」と「八朔」を合わせると、これらは農家にとっての「三大厄日」として知られています。処暑は台風が多い季節であり、農業にとっては特に警戒すべき日です。

この時期、特に二百十日や二百二十日の周囲では、風による被害を防ぐための様々な祭りや儀式が日本全国で催されます。これらは「風鎮祭」や「風祭り」として知られ、農作物を守る目的で行われる伝統的な行事です。

処暑の食べ物

処暑の時期に旬を迎えるおいしい食材についてご紹介します。

梨とブドウ

秋の果物といえば、梨とブドウが特に人気です。梨は8月下旬から10月初旬に収穫のピークを迎え、9月が特に美味しいとされています。

ブドウは品種によって旬の時期が異なりますが、大体8月初旬から10月初旬までが収穫期です。巨峰などの大粒のブドウは9月頃が最も美味しい時期とされています。

いちじく

いちじくには夏に実る「夏果」と秋に実る「秋果」がありますが、秋果の方が甘みが強いとされています。いちじくは実の中に小さな花をつけるため、「無花果」とも呼ばれます。実を割ると赤い粒状の花が見えます。

カボスとスダチ

魚料理や鍋物に使われる「すだち」と「かぼす」は、秋に収穫される柑橘類です。その独特の香りと爽やかな酸味が料理を引き立てます。収穫は8月から10月にかけてが最盛期です。

秋刀魚

秋の代表的な魚として秋刀魚があります。旬は9月から10月で、処暑の時期から市場に並び始めます。カボスやスダチと組み合わせると、秋の味覚を一層楽しむことができます。

まとめ

処暑は夏から秋にかけての季節の移り変わりを感じる時期です。

日中は暑さが残りますが、朝晩は涼しい風が吹き、秋の訪れを感じ始めます。風鈴の音色や虫の声が、季節の変わり目を告げています。

この季節に旬の食材を味わいながら、五感で季節の移り変わりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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