大暑とは?意味や時期・季節の特徴・食べ物や行事をわかりやすく解説

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「大暑(たいしょ)」という言葉をカレンダーやニュースなどで見かけて、

「大暑ってどんな意味?」
「いつ頃の季節なの?」
「一年で一番暑い日なの?」
「小暑とは何が違うの?」

と疑問に思ったことはありませんか?

大暑は、1年を24の季節に分けた「二十四節気」のひとつです。

小暑を過ぎてさらに暑さが厳しくなり、本格的な夏を感じる頃にあたります。

国立天文台では、大暑を「夏の暑さがもっとも極まるころ」と説明しています。

この記事では、大暑の意味や時期、小暑・立秋との違い、七十二候、土用の丑の日との関係、夏の行事や食べ物についてわかりやすく解説します。

大暑とは?

大暑は「たいしょ」と読み、二十四節気のひとつです。

二十四節気は、太陽の位置をもとに1年を24に分け、季節の移り変わりを表したものです。

大暑は太陽黄経が120度になる頃にあたり、小暑の次、立秋の前に訪れます。

夏の二十四節気は、

立夏

小満

芒種

夏至

小暑

大暑

という順番で進みます。

大暑は夏の二十四節気では最後にあたり、次の立秋を迎えると暦の上では秋になります。

ただし、大暑の頃は実際の気候では真夏です。

夏の最後の節気といっても、暑さが終わるという意味ではありません。

二十四節気について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

季節の流れを示す二十四節気とその特徴
「二十四節気」という言葉は聞いたことがあるかもしれませんね。時々、カレンダーにも記されています。でも、この言葉が具体的に何を表しているのかを詳しく知っている方は少ないかもしれません。二十四節気は、季節の変わり目を示す用語で、立春、立夏、春分…

大暑はいつ頃?

大暑は、毎年7月22~23日頃に訪れます。

太陽の位置によって決まるため、日付が完全に固定されているわけではありません。国立天文台の暦でも、大暑は太陽黄経120度になる時点として定められています。

毎年の日付を覚えるより、

「大暑=7月下旬頃」

と覚えておくとわかりやすいでしょう。

また「大暑」という言葉は、大暑に入る最初の日だけでなく、次の二十四節気である立秋までのおよそ15日間を指す場合もあります。

「大暑」という名前にはどんな意味がある?

「大暑」という漢字からもわかるように、暑さが厳しくなる頃を表した言葉です。

国立天文台では「夏の暑さがもっとも極まるころ」とされています。

小暑で本格的な暑さが始まり、大暑になるとさらに暑さが増していくという季節の流れです。

ただし、

「大暑の日が一年で最も気温が高い」

という意味ではありません。

実際の最高気温は地域やその年の気象条件によって異なります。

大暑は、一日だけの暑さではなく、一年の中でも特に暑さの厳しい時期を表す季節の言葉と考えるとよいでしょう。

大暑と小暑の違い

大暑のひとつ前に訪れる二十四節気が「小暑(しょうしょ)」です。

小暑

小暑は7月上旬頃に訪れます。

暑さが本格的になり始め、地域によっては梅雨明けが近づく頃です。

大暑

大暑は7月下旬頃に訪れます。

小暑からさらに季節が進み、一年の中でも特に暑さが厳しくなる頃です。

つまり、

小暑 → 暑さが本格化し始める頃

大暑 → 暑さがさらに厳しくなる頃

という違いがあります。

関連記事:小暑とは?意味や時期・季節の特徴・食べ物や行事をわかりやすく解説

大暑と立秋の違い

大暑の次に訪れる二十四節気が「立秋(りっしゅう)」です。

大暑

7月下旬頃に訪れ、二十四節気では夏の最後にあたります。

実際の気候では、真夏の厳しい暑さを感じる時期です。

立秋

立秋は8月上旬頃に訪れます。

二十四節気では、立秋から暦の上で秋が始まります。

つまり、

大暑 → 夏の最後の節気

立秋 → 暦の上で秋が始まる節目

という違いがあります。

ただし、立秋を迎えても実際には厳しい暑さが続く地域が多くあります。

暦の上の季節と、実際に感じる気候にはずれがあることを覚えておくとよいでしょう。

関連記事:立秋とは?意味や時期・季節の特徴・食べ物や行事をわかりやすく解説

大暑の頃に感じられる季節の変化

厳しい暑さを感じる日が増える

大暑の頃は気温が高く、強い日差しを感じる日が増えてきます。

梅雨が明けた地域では晴れる日も多くなり、夏らしい青空が広がることもあります。

一方、気温だけでなく湿度も高い日は蒸し暑く感じることがあります。

屋外で長時間過ごす場合は、その日の天気や気温を確認しながら無理のない行動を心がけましょう。

セミの声がにぎやかになる

夏が深まると、さまざまな種類のセミの声を聞く機会が増えてきます。

地域によって見られる種類や時期は異なりますが、

ミンミンゼミ
アブラゼミ
クマゼミ

などの鳴き声から夏本番を感じることもあるでしょう。

夏の花が楽しめる

ヒマワリやアサガオ、ハスなど、夏らしい花が楽しめる時期です。

公園や庭、観光地などでも夏ならではの景色を見ることができます。

七十二候にも植物の変化が登場し、自然の様子から夏の深まりを感じられます。

急な大雨や雷になることもある

真夏は強い日差しによって地表付近の空気が暖められ、大気の状態によっては急な雨や雷になることがあります。

大暑の七十二候にも「大雨時行」という言葉があり、夏の激しい雨が季節の特徴として表されています。

外出するときは、晴れていても天気の急変に備えて最新の気象情報を確認するとよいでしょう。

大暑と梅雨明けの関係

大暑は7月下旬頃なので、多くの地域では梅雨明けから本格的な夏へ移る時期と重なります。

ただし、梅雨明けは地域やその年の天候によって異なります。

そのため、

「大暑になれば必ず梅雨が明けている」

とは限りません。

小暑から大暑にかけて梅雨明けする地域が増え、その後に夏らしい晴天や厳しい暑さを感じるようになる、と考えるとわかりやすいでしょう。

大暑の七十二候

二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けたものを「七十二候(しちじゅうにこう)」といいます。

現在一般的に使われている七十二候では、大暑は次の3つに分けられています。

桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)


大暑の最初の候です。

桐の木に実ができ始める頃を表しています。

「花をむすぶ」という表現ですが、ここでは花を咲かせるというより、花を終えたあとに実を結ぶ様子を表しています。

桐は古くから日本人の暮らしとも関わりが深く、家具や家紋などでも知られている植物です。

土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)


大暑の次の候です。

土が湿り、蒸し暑さが増してくる頃を表しています。

「溽暑」は、湿気を含んだ蒸し暑さを意味する言葉です。

気温だけでなく湿度も高くなりやすい日本の夏をよく表した七十二候といえるでしょう。

大雨時行(たいうときどきにふる)


大暑の最後の候です。

時折、激しい大雨が降る頃を表しています。

夏は天候が急変し、短時間に強い雨や雷となることがあります。

国立天文台の七十二候では、

桐始結花

土潤溽暑

大雨時行

という順番になっています。

植物の実り、蒸し暑さ、激しい雨という、真夏らしい自然の変化が表されています。

大暑と夏の土用の関係

大暑の頃は「夏の土用」と重なります。

土用は、立春・立夏・立秋・立冬の前に設けられている季節の期間です。

特に有名なのが立秋の前にある「夏の土用」です。

国立天文台の暦でも、夏の土用は立秋より前に始まり、大暑の時期と重なります。

そのため、大暑の頃になると「土用の丑の日」という言葉をスーパーや飲食店などでよく見かけるようになります。

ただし、

大暑=土用

ではありません。

大暑は二十四節気、土用は季節の変わり目を表す雑節です。

大暑の頃にある行事

大暑そのものに、日本全国で共通して必ず行う決まった行事があるわけではありません。

ただし、大暑は7月下旬から8月上旬頃にあたるため、夏を代表するさまざまな行事や習慣と重なります。

土用の丑の日

夏の土用の期間中に巡ってくる「丑の日」が、土用の丑の日です。

日本では、この日にうなぎを食べる習慣が広く知られています。

農林水産省でも、夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が江戸時代から定着したものとして紹介されています。

丑の日は十二支をもとに決まるため、毎年同じ日ではありません。

また、夏の土用期間中に丑の日が2回ある年もあります。

夏祭り

大暑の頃には、全国各地で夏祭りが開催されます。

神社の祭礼や地域のお祭りでは、

盆踊り
屋台
神輿
山車
伝統芸能

など、地域によってさまざまな催しが行われます。

大暑に由来する行事ではありませんが、夏本番を感じられる代表的なイベントです。

花火大会

7月下旬から8月は、各地で花火大会が多く開催される時期です。

夜空に大きな花火が打ち上がる光景は、日本の夏を代表する風物詩のひとつです。

開催日は地域によって異なるため、出かける場合は事前に開催情報を確認するとよいでしょう。

暑中見舞い

大暑は、暑中見舞いを送る時期にもあたります。

暑中見舞いは、暑さの厳しい季節に相手の健康を気遣い、近況などを伝える夏の挨拶です。

日本郵便では、暑中見舞いは小暑から立秋の前日までに送るのが通例としています。

大暑はその期間の中に含まれるため、暑中見舞いを送るのに適した時期です。

立秋を過ぎてからは「残暑見舞い」とします。

夏休み

7月下旬頃は、多くの学校で夏休みが始まる時期です。

家族旅行や帰省、海水浴、プール、キャンプなど、夏ならではの予定を立てる家庭も多いでしょう。

大暑に由来する行事ではありませんが、現代では大暑の頃を象徴する夏の過ごし方のひとつです。

大暑の頃に楽しめる食べ物

大暑の日に全国共通で必ず食べる決まった行事食はありません。

ただし、土用の丑の日や夏の旬と重なるため、季節感のある食べ物を楽しめます。

うなぎ

大暑の頃の食べ物として特に知られているのが、うなぎです。

夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が広く定着しています。

蒲焼きやうな重、ひつまぶしなど、地域や家庭によってさまざまな楽しみ方があります。

土用の丑の日は毎年日付が変わるため、大暑の日そのものに食べなければならないわけではありません。

スイカ

スイカは夏を代表する果物です。

暑い時期になるとスーパーや直売所などでも多く見かけるようになります。

そのまま冷やして食べるなど、真夏らしい季節感を楽しめる食べ物です。

品種や産地によって出荷時期は異なります。

枝豆

枝豆も夏の食卓で親しまれている食材です。

塩ゆでのほか、

混ぜご飯
炒め物
サラダ

など幅広い料理に使えます。

産地や品種によって旬は異なりますが、大暑の頃にも楽しみやすい食材です。

とうもろこし

とうもろこしも夏に多く出回ります。

ゆでたり焼いたりするほか、炊き込みご飯やスープなどにも使えます。

甘みのある旬のとうもろこしは、夏祭りの屋台などでも見かけることがあります。

トマト

トマトは夏らしい色合いを楽しめる野菜のひとつです。

そのまま食べたり、サラダや冷製パスタなどに使ったりできます。

一年を通して販売されていますが、夏の食卓にも取り入れやすい食材です。

きゅうり

きゅうりも夏によく食べられる野菜です。

サラダや酢の物、浅漬けなど幅広く楽しめます。

地域によっては夏祭りなどで冷やしたきゅうりを見かけることもあります。

夏になると桃も多く出回ります。

品種や産地によって収穫時期は異なりますが、7月から8月頃に楽しめるものも多くあります。

そのまま食べるほか、デザートなどに使って夏の果物を楽しむのもよいでしょう。

大暑の前後には「小暑」と「立秋」がある

二十四節気では、大暑のひとつ前が小暑、次が立秋です。

季節は、

小暑

大暑

立秋

という順番で進みます。

国立天文台では、小暑が太陽黄経105度、大暑が120度、立秋が135度とされています。

小暑

小暑は7月上旬頃に訪れます。

夏至から季節が進み、本格的な暑さが始まる頃です。

関連記事:小暑とは?意味や時期・季節の特徴・食べ物や行事をわかりやすく解説

立秋

立秋は8月上旬頃に訪れます。

二十四節気では、立秋から暦の上で秋が始まります。

関連記事:立秋とは?意味や時期・季節の特徴・食べ物や行事をわかりやすく解説

大暑についてよくある質問

大暑は何と読む?

「たいしょ」と読みます。

二十四節気のひとつで、夏の暑さが特に厳しくなる頃を表しています。

大暑は毎年同じ日?

完全に同じ日ではありません。

太陽の位置によって決まり、おおむね7月22~23日頃です。

毎年の日付ではなく「7月下旬頃」と覚えておけばよいでしょう。

大暑は一年で一番暑い日?

必ずしも大暑の日が一年で最も暑くなるわけではありません。

大暑は一日だけではなく、一年の中でも暑さが特に厳しくなる季節を表す言葉です。

実際の最高気温は地域やその年の気象条件によって異なります。

大暑は夏?秋?

大暑は夏です。

二十四節気では、大暑が夏の最後の節気になります。

その次の立秋を迎えると暦の上では秋が始まります。

大暑と土用は同じ?

同じではありません。

大暑は二十四節気のひとつです。

一方、土用は季節の変わり目に設けられる雑節で、夏の土用は大暑の時期と重なることが多くあります。

大暑には何を食べる?

大暑の日に全国共通で食べる決まった行事食はありません。

ただし、大暑の頃は夏の土用と重なるため、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がよく知られています。

このほか、スイカや枝豆、とうもろこし、トマトなど夏らしい食材を楽しむのもよいでしょう。

大暑の次は何?

次の二十四節気は「立秋」です。

大暑までが暦の上での夏となり、立秋を迎えると秋が始まります。

まとめ|大暑は一年の中でも暑さが特に厳しくなる頃

大暑は二十四節気のひとつで、7月下旬頃に訪れます。

国立天文台では「夏の暑さがもっとも極まるころ」とされ、小暑からさらに季節が進み、本格的な真夏を感じる時期です。

大暑の頃には、

  • 厳しい暑さを感じる日が増える
  • セミの声がにぎやかになる
  • 夏の花が楽しめる
  • 急な大雨や雷になることがある
  • 夏の土用と重なる
  • 夏祭りや花火大会が増える
  • 暑中見舞いを送る時期にあたる

など、夏本番らしい季節の特徴が見られます。

七十二候では、

桐始結花

土潤溽暑

大雨時行

と進み、植物の実り、蒸し暑さ、夏の激しい雨から真夏の自然が表されています。

大暑の次に訪れるのは「立秋」です。

暦の上では秋が近づいていますが、実際にはまだ暑さの厳しい時期が続きます。

夏の食べ物や行事、自然の変化などを楽しみながら、季節の移り変わりを感じてみてください。

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