水無月は何月?読み方・意味・由来・旧暦との違いをわかりやすく解説

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暦
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「水無月って何月?」

「水が無い月と書くのに、なぜ梅雨の6月なの?」

「和菓子の水無月とは関係がある?」

水無月という言葉を見て、このように疑問に思ったことはありませんか?

結論からいうと、

水無月(みなづき)=6月

を表す和風月名です。

ただし、本来の水無月は、現在の6月ではなく旧暦の6月を指す名前でした。

また、「水無月」の「無」は、必ずしも「水が無い」という意味ではなく、「の」にあたる助詞として使われ、「水の月」を意味するという説がよく知られています。

この記事では、

・水無月は何月なのか
・水無月の読み方
・なぜ「水無月」と呼ぶのか
・旧暦と現在の6月の違い
・和菓子の「水無月」
・6月30日の夏越の祓

について、わかりやすく解説します。

水無月は何月?読み方は?

水無月は、現在では6月を表す和風月名として使われています。

読み方は、

「みなづき」

です。

「みなつき」と読む場合もありますが、一般的には「みなづき」と読むことが多いでしょう。

日本には、現在使われている1月・2月という数字の月名とは別に、昔から伝わる和風月名があります。

月和風月名読み方
1月睦月むつき
2月如月きさらぎ
3月弥生やよい
4月卯月うづき
5月皐月さつき
6月水無月みなづき
7月文月ふみづき・ふづき
8月葉月はづき
9月長月ながつき
10月神無月かんなづき
11月霜月しもつき
12月師走しわす

現在でもカレンダーや季節のあいさつ、和菓子や行事などで使われています。

水無月は本来「旧暦の6月」

現在では、

6月=水無月

として使われていますが、本来は旧暦6月の名前です。

旧暦と現在の暦では月の決め方が異なるため、

昔の水無月
=
現在の6月1日~30日

ではありません。

和風月名は旧暦の季節感に合わせて作られた名前なので、現在の暦に当てはめると季節が1~2か月ほどずれて感じられることがあります。

そのため、水無月という名前の由来を考えるときも、「現在の梅雨の6月」だけを基準にしないことが大切です。

なぜ6月を「水無月」と呼ぶの?

水無月の由来にはいくつかの説があります。

その中でも代表的なのが、

「無」は「ない」ではなく「の」を表し、「水の月」という意味

とする説です。

昔の旧暦6月頃は、田んぼに水を引く時期でもありました。

そのため、

水の月
↓
水無月

と呼ばれるようになったと考えられています。

「水が無い月」という漢字だけを見ると不思議ですが、必ずしも水不足を表した名前ではないということです。

「無」は本当に「の」という意味?

和風月名では、「無」を現在の「ない」という意味だけで考えない場合があります。

水無月については、

水無月
→水の月

という解釈が代表的です。

同じように「神無月」についても、

「神がいない月」

だけではなく、

「神の月」

という解釈があります。

昔の言葉の使い方と、現在の漢字から受ける印象が異なる例のひとつです。

「水が無くなる月」という説もある

水無月の由来は一つに決まっているわけではありません。

旧暦6月は、現在の暦では真夏に近い時期になることがあります。

そのため、

暑さによって水が少なくなる月
↓
水無月

と、文字どおり「水の無い月」と考える説もあります。

ほかにも、

・田に水を張る「水張月」に由来する説
・田植えを終える時期に関係する説

などがあります。

ただし、国立国会図書館では代表的な由来として、

「水の月。『無』は『の』を意味し、田に水を引く月」

という説を紹介しています。

記事では、この説を中心に紹介するのが分かりやすいでしょう。

梅雨なのに「水無月」なのはおかしくない?

現在の6月といえば、梅雨をイメージする人が多いでしょう。

そのため、

「雨が多いのに、どうして水無月なの?」

と疑問に思うのも自然です。

ここで重要なのが、水無月はもともと旧暦6月の名前だったということです。

旧暦の季節と現在の季節にはずれがあります。

そのため、

現在の6月
→梅雨の時期

本来の水無月
→現在ではもっと暑い時期に重なることがある

という違いがあります。

「梅雨なのに水が無い」という現在の感覚だけでは、名前の由来を説明しにくいのです。

旧暦6月は夏の最後の月

旧暦では、

1~3月 → 春

4~6月 → 夏

7~9月 → 秋

10~12月 → 冬

と考えられていました。

そのため旧暦6月の水無月は、

夏の最後の月

にあたります。

現在の6月は初夏から梅雨という印象がありますが、昔の暦では水無月は夏の終わりにあたる月でした。

この季節感を知ると、水無月の別名にも夏らしいものが多い理由が分かりやすくなります。

水無月にはほかの呼び名もある

旧暦6月には、水無月以外にもさまざまな別名があります。

代表的なものを紹介します。

晩夏(ばんか)

旧暦では4~6月が夏なので、6月は夏の最後の月です。

そのため「晩夏」と呼ばれることがあります。

季夏(きか)

「季」には季節の終わりという意味があり、夏の終わりの月を表す言葉です。

水張月(みずはりづき)

田んぼに水を張る時期に関係する名前とされています。

水無月の由来とも関係が深い呼び名です。

鳴神月(なるかみづき)

雷を表す「鳴神」から付いたとされる呼び方です。

旧暦6月には、自然や農作業、夏の暑さに関係するさまざまな呼び名があります。

和菓子の「水無月」とは?

「水無月」は月の名前だけでなく、和菓子の名前としても使われています。

和菓子の水無月は、白いういろうの上に小豆をのせ、三角形に切ったものが一般的です。

特に京都では、6月30日の「夏越の祓」に水無月を食べる風習があります。

白いういろうの三角形は氷を表し、上にのせた小豆には邪気を払う意味が込められているとされています。

現在では京都以外でも、6月になると和菓子店などで見かけることがあります。

なぜ水無月は三角形なの?

和菓子の水無月が三角形なのは、氷を表しているためとされています。

昔、宮中では暑い時期に、冬の間に氷室へ保存しておいた氷を食べて暑気払いをする習慣がありました。

しかし、当時の氷は貴重なもので、一般の人が簡単に食べられるものではありませんでした。

そこで、氷をイメージした三角形の白いういろうを食べるようになったと伝えられています。

現在のように冷蔵庫がない時代ならではの風習といえるでしょう。

上にのっている小豆にはどんな意味がある?

水無月の上には小豆がのっています。

小豆の赤い色には、古くから邪気を払う意味があると考えられてきました。

そのため、

氷を表す白いういろう
+
邪気払いを意味する小豆

を組み合わせ、残り半年を元気に過ごせるよう願って食べられてきたとされています。

6月30日の「夏越の祓」とは?

水無月と深く関係しているのが「夏越の祓(なごしのはらえ)」です。

夏越の祓は、6月末に行われる神事です。

半年間の罪や穢れを祓い、残り半年を無事に過ごせるよう願います。

神社によっては、

・茅の輪をくぐる
・人形(ひとがた)に穢れを移す
・大祓式を行う

などの行事があります。

特に京都では、夏越の祓の日に和菓子の水無月を食べる風習がよく知られています。

茅の輪くぐりとは?

夏越の祓で見かける大きな輪が「茅の輪(ちのわ)」です。

茅などを使って作られた輪をくぐり、無病息災などを願います。

くぐり方は神社によって案内が異なる場合があります。

「必ずこの順番」

と自己流で決めず、参拝する神社の案内に従いましょう。

また、すべての神社で茅の輪が設置されるわけではありません。

現在の6月にはどんな行事がある?

現在の6月には、季節を感じるさまざまな行事があります。

梅雨

地域によって時期は異なりますが、6月は梅雨の時期にあたる地域が多くあります。

雨の日が増え、アジサイなどが楽しめる季節です。

衣替え

学校や職場などでは、6月1日頃を目安に夏服へ衣替えする場合があります。

ただし、現在は気温に合わせて時期を柔軟にするところも増えています。

夏越の祓

6月30日頃には、各地の神社で夏越の祓が行われます。

茅の輪くぐりなどを見かける機会もあるでしょう。

これらは現在の新暦6月の行事なので、本来の旧暦6月の水無月とは区別して考えると分かりやすくなります。

水無月の前と次は何月?

水無月の前は「皐月」、次は「文月」です。

5月
→皐月(さつき)

6月
→水無月(みなづき)

7月
→文月(ふみづき・ふづき)

となります。

関連記事:皐月は何月?読み方・意味・由来・旧暦との違いをわかりやすく解説

関連記事:文月は何月?読み方・意味・由来・旧暦との違いをわかりやすく解説

関連記事:二十四節気とは?意味・読み方・24の季節を一覧でわかりやすく解説

水無月についてよくある質問

水無月は何月?

6月です。

現在では6月を表す和風月名として使われています。

ただし、本来は旧暦6月の呼び名です。

水無月は何と読む?

一般的には「みなづき」と読みます。

「みなつき」と読む場合もあります。

水無月は「水が無い月」という意味?

必ずしもそうではありません。

代表的な説では、「無」は「の」を意味し、

水無月
→水の月

と考えられています。

一方で、暑さで水が少なくなる月という説などもあります。

なぜ雨の多い6月を水無月と呼ぶの?

水無月という名前は、もともと現在の6月ではなく旧暦6月に使われた名前だからです。

また、「水無月=水が無い月」とは限らず、「水の月」という説が代表的です。

旧暦の水無月は現在の何月?

年によって対応する日付が変わるため、現在の「○月○日~○月○日」と固定することはできません。

一般に和風月名は、現在の季節感と1~2か月ほどずれて感じられることがあります。

水無月という和菓子はいつ食べる?

京都では、6月30日の夏越の祓に食べる風習がよく知られています。

現在では6月になると和菓子店などで販売されることがあります。

和菓子の水無月はなぜ三角形?

氷を表しているとされています。

白いういろうを三角形にし、その上に邪気払いの意味を持つとされる小豆をのせます。

夏越の祓は何をする行事?

半年間の罪や穢れを祓い、残り半年を無事に過ごせるよう願う行事です。

神社によって、茅の輪くぐりや人形を使った神事などが行われます。

水無月は夏?梅雨?

現在の6月として考えれば、初夏から梅雨の季節です。

一方、本来の旧暦6月は夏の最後の月にあたります。

まとめ|水無月は6月を表す和風月名

水無月は、

「みなづき」

と読み、現在では6月を表す和風月名として使われています。

ポイントをまとめると、

水無月
→6月

読み方
→みなづき

本来
→旧暦6月の名前

代表的な由来
→「無」は「の」を表し、「水の月」という説

旧暦での季節
→夏の最後の月

となります。

また、京都では6月30日の夏越の祓に、三角形のういろうに小豆をのせた和菓子「水無月」を食べる風習があります。

「水が無い月なのに、なぜ梅雨?」

という疑問も、水無月がもともと旧暦の言葉であることや、「無=の」とする説を知ると分かりやすくなります。

和風月名には、昔の自然や農作業、季節の暮らしが反映されています。

水無月だけでなく、皐月や文月など前後の月名と合わせて調べてみるのもおすすめです。

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