突然、送り主に見覚えのない荷物が届くと、
「誰が送ってきたの?」
「注文した覚えがないけど受け取って大丈夫?」
「開封したら代金を請求される?」
「送り付け詐欺だったらどうすればいい?」
と不安になりますよね。
身に覚えのない荷物が届いた場合は、すぐに支払ったり、記載されている連絡先へ慌てて連絡したりせず、まず状況を確認することが大切です。
単なる誤配や家族が注文した商品、知人からの贈り物という可能性もあります。
一方、本当に注文していない商品を事業者が一方的に送り付けてきた場合は、代金を支払う必要はありません。
この記事では、送り主不明の荷物が届いたときに最初に確認すること、受け取る前・受け取った後の対処法、代引きの場合、送り付け商法への対応についてわかりやすく解説します。
- 身に覚えのない荷物が届いたら最初に確認すること
- 送り主不明の荷物が届く主な理由
- 身に覚えのない荷物は受け取らないのが基本
- 代引きで身に覚えのない荷物が届いた場合
- 受け取ってしまった場合はどうする?
- 誤配された他人宛ての荷物は処分しない
- 注文していない商品なら支払い義務はない
- 注文していない商品はすぐ処分できる?
- 開封してしまったら代金を払う必要がある?
- 「返品しなければ購入扱い」と言われたら?
- 海外から身に覚えのない荷物が届いた場合
- クレジットカードの明細も確認する
- 荷物に書かれたQRコードやURLは安易に開かない
- 送り主へ直接電話してもいい?
- 身に覚えのない荷物への対応をケース別に整理
- 消費者ホットライン「188」に相談する目安
- 脅迫や犯罪の可能性がある場合は「#9110」
- 身に覚えのない荷物を防ぐためにできること
- よくある質問
- まとめ
身に覚えのない荷物が届いたら最初に確認すること
送り主が分からない荷物が届いても、すぐに「詐欺だ」と決めつける必要はありません。
まずは次の点を確認しましょう。
・宛名は自分や家族の名前になっているか
・住所は自宅の住所と一致しているか
・差出人や販売店に心当たりはないか
・通販サイトで注文した商品はないか
・予約商品や定期購入の商品ではないか
・家族が注文していないか
・知人から贈り物が届く予定はないか
・懸賞やキャンペーンに応募していなかったか
・代金引換や着払いになっていないか
特に、Amazonや楽天市場などでは、ショップ名と送り状に書かれている会社名が異なることがあります。
「差出人名を知らない=注文していない」とは限らないため、まず注文履歴を確認してください。
送り主不明の荷物が届く主な理由
身に覚えのない荷物が届く理由はいくつかあります。
家族が注文していた
同居している家族が通販で注文し、自宅へ届けてもらっている可能性があります。
特に家族全員がネット通販を利用している家庭では珍しくありません。
代引きの場合は、その場で支払う前に家族へ確認するのがおすすめです。
家族や友人からのプレゼント
誕生日やお祝い、お中元・お歳暮などで、送り主がネットショップから直接商品を発送していることもあります。
この場合、送り状にはショップや物流会社の名前しか書かれておらず、誰からの贈り物なのかすぐには分からないことがあります。
忘れていた注文や予約商品
数週間~数か月前に予約した商品が届くこともあります。
発売日が先の商品やクラウドファンディング、ふるさと納税の返礼品などは、注文してから届くまで時間が空くため忘れてしまうことがあります。
通販サイトの注文履歴やメールを確認してみましょう。
懸賞やキャンペーンの当選品
以前応募した懸賞やキャンペーンの商品が届く場合もあります。
応募から発送まで期間が空いていると、応募したこと自体を忘れていることもあります。
誤配達
送り状に書かれている名前や住所が自分のものではない場合は、配送会社による誤配の可能性があります。
誤配された荷物は自分宛ての商品ではありません。
開封したり処分したりせず、配送会社へ連絡して引き取りを依頼しましょう。
一方的な送り付け
注文も契約もしていない商品を事業者が一方的に送り付け、代金を支払わせようとする「送り付け商法」の可能性もあります。
特に、
・注文していないのに代引きで届いた
・商品と一緒に請求書が入っていた
・後から代金を請求された
・「返品しなければ購入したことになる」と言われた
といった場合は注意が必要です。
身に覚えのない荷物は受け取らないのが基本
配達時点で「明らかに注文した覚えがない」と分かる場合は、無理に受け取る必要はありません。
特に代引きや着払いの場合は、その場で支払わず、
「注文した覚えがありません」
と配送員に伝えましょう。
家族が注文した可能性があり、その場で確認できない場合も、すぐに代金を支払うのではなく、配送員へ事情を説明して一度持ち帰ってもらえるか確認すると安心です。
「家族が買ったかもしれないから、とりあえず払っておこう」と判断するのは避けましょう。
代引きで身に覚えのない荷物が届いた場合
代引きで知らない荷物が届いた場合は特に注意が必要です。
基本的な対応は、
1.その場で支払わない
2.荷物を受け取らない
3.家族が注文していないか確認する
4.心当たりがなければ受取拒否する
という流れです。
一度代金を支払ってしまうと、返金を受けるために発送元とのやり取りが必要になることがあります。
その場で判断できない場合は、配送員へ事情を説明してください。
受け取ってしまった場合はどうする?
身に覚えのない荷物を受け取ってから気づくこともあります。
まず、
・宛名
・住所
・差出人
・品名
・配送会社
・追跡番号
を確認しましょう。
そのうえで、
・通販サイトの注文履歴
・発送通知メール
・クレジットカードの利用明細
・家族の注文
を確認します。
ここで重要なのは、
「誤配された他人宛ての荷物」
と、
「自分宛てに一方的に送り付けられた商品」
は同じ扱いではないということです。
誤配された他人宛ての荷物は処分しない
送り状の氏名や住所が自分のものではない場合は、単なる誤配の可能性があります。
この場合、荷物は自分宛ての商品ではありません。
勝手に開封したり捨てたりせず、配送した会社へ連絡してください。
配送会社が分かれば、公式サイトなどから問い合わせ先を確認し、
「自宅に別人宛ての荷物が届いている」
と伝えましょう。
自分で本来の届け先へ持っていく必要はありません。
関連記事:宅配便の宛名を間違えたらどうする?送り状の訂正方法と発送前・発送後の対処法
注文していない商品なら支払い義務はない
自分宛てではあるものの、
・注文していない
・契約していない
・事業者が一方的に送ってきた
という商品については、送り付け商法のルールが適用される場合があります。
注文や契約をしていない商品が一方的に送られてきただけで、売買契約が成立するわけではありません。
そのため、代金を支払う必要はありません。
「受け取ったから購入したことになる」
「開封したから代金を払ってください」
「返品しなかったので契約成立です」
などと言われても、一方的な送り付けであれば支払いに応じる必要はありません。
注文していない商品はすぐ処分できる?
事業者が金銭を得る目的で、注文や契約をしていない商品を一方的に送ってきた場合、その商品は直ちに処分できます。
以前は一定期間保管する必要がありましたが、2021年7月6日からルールが変更されました。
現在は、
・14日間保管する必要はない
・事業者へ返送する必要はない
・直ちに処分できる
・開封や処分をしても支払い義務は生じない
という扱いになっています。
ただし、これは「注文していない商品を事業者が金銭を得る目的で一方的に送り付けた場合」のルールです。
誤配された他人の荷物や、家族・知人からの贈り物まで自由に処分してよいという意味ではありません。
まず荷物の状況を確認することが大切です。
開封してしまったら代金を払う必要がある?
本当に注文も契約もしていない商品を事業者が一方的に送り付けてきた場合は、開封したことだけを理由に代金を支払う必要はありません。
商品を処分した場合も同様です。
そのため、
「開けてしまったから購入扱いになるのでは?」
と過度に心配する必要はありません。
ただし、送り主や中身が分からず、安全性に不安がある荷物を無理に開封する必要はありません。
何の荷物なのか確認できるまでは、外装の情報や注文履歴などから確認する方が安心です。
「返品しなければ購入扱い」と言われたら?
一方的に送られてきた商品について、
「○日以内に返品しなければ購入したものとみなします」
「商品を返さなければ代金を請求します」
などと連絡されることがあります。
しかし、そもそも注文や契約をしていなければ、商品を一方的に送っただけで売買契約が成立するわけではありません。
代金の支払いを求められても、すぐに支払わないでください。
対応に迷った場合は消費者ホットライン「188」に相談しましょう。
海外から身に覚えのない荷物が届いた場合
海外から、自分宛てに注文した覚えのない商品が届くこともあります。
まず、
・海外通販を利用していないか
・注文した商品が別の発送元から届いていないか
・家族が海外通販を利用していないか
を確認してください。
本当に注文や契約をしていない商品を、海外の事業者が一方的に日本国内の消費者へ送った場合も、送り付けに関するルールの対象となります。
ただし、中身が分からない荷物や不審な物品については、安全のためむやみに開封・使用しない方がよいでしょう。
不安がある場合は、配送会社や消費生活センターなどへ相談してください。
クレジットカードの明細も確認する
知らない商品が届いた場合は、念のためクレジットカードや決済サービスの利用履歴も確認しましょう。
身に覚えのない請求があれば、
・利用日
・利用金額
・利用店舗名
を確認し、カード会社へ早めに相談してください。
カード情報が不正利用されている可能性がある場合は、カードの利用停止や再発行などが必要になることがあります。
また、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの注文履歴も確認しておくと安心です。
荷物に書かれたQRコードやURLは安易に開かない
不審な荷物に、
「配送状況はこちら」
「返品はこちら」
「本人確認してください」
などの案内とともにQRコードやURLが書かれていても、すぐアクセスしないようにしましょう。
確認が必要な場合は、荷物に記載された連絡先をそのまま信用するのではなく、配送会社や販売店の公式サイトを自分で検索して問い合わせる方が安全です。
SMSやメールで届いたリンクについても同様です。
送り主へ直接電話してもいい?
差出人欄に電話番号が書かれていても、相手が誰か分からない場合は慎重に対応しましょう。
不審な相手へ自分から連絡すると、
・電話番号が使用されていると知られる
・追加の個人情報を聞かれる
・支払いを要求される
などのトラブルにつながる可能性があります。
まずは通販の注文履歴や家族への確認、配送会社への問い合わせなどで荷物の正体を確認しましょう。
必要に応じて消費生活センターへ相談してください。
身に覚えのない荷物への対応をケース別に整理
状況によって対応は異なります。
自分以外の名前が書かれている
誤配の可能性があります。
開封・処分せず、配送会社へ連絡しましょう。
自分宛てだが家族が注文した可能性がある
家族へ確認します。
代引きであれば、確認できるまで支払わない方が安心です。
自分宛てで、注文履歴にもまったくない
送り付け商法の可能性があります。
請求されてもすぐに支払わず、必要なら消費者ホットライン188へ相談してください。
知人からのプレゼントだった
送った本人に確認できれば、通常の贈り物として受け取って問題ありません。
代引きで注文した覚えがない
その場で代金を支払わず、受取拒否するのが基本です。
すでに代引き代金を払ってしまった
発送元へ返品・返金について確認し、対応に困った場合は消費生活センターへ相談しましょう。
消費者ホットライン「188」に相談する目安
次のような場合は、自分だけで判断せず消費者ホットライン「188(いやや)」へ相談しましょう。
・身に覚えのない商品の代金を請求された
・事業者から何度も電話がかかってくる
・「支払わないと訴える」などと言われた
・誤って代金を支払ってしまった
・送り付け商法かどうか判断できない
・返品や返金を巡ってトラブルになった
188へ電話すると、最寄りの消費生活センターや相談窓口につながります。
脅迫や犯罪の可能性がある場合は「#9110」
金銭の請求だけでなく、
・脅迫的な連絡が続く
・個人情報を悪用されている
・犯罪に巻き込まれている可能性がある
・身の危険を感じる
といった場合は、警察への相談も検討してください。
緊急ではない警察への相談には「#9110」が利用できます。
今すぐ警察官に来てもらう必要がある事件や身の危険が迫っている場合は、110番へ連絡してください。
身に覚えのない荷物を防ぐためにできること
送り付け商法を完全に防ぐことは難しいですが、日頃から次の点を意識しておくとトラブル時に対応しやすくなります。
家族で注文情報を共有する
代引きや着払いの商品を注文した場合は、家族に伝えておきましょう。
「知らない荷物だから受取拒否したら、家族が注文した商品だった」という行き違いを防げます。
通販の注文履歴を残しておく
発送通知メールや注文履歴を残しておけば、知らない荷物が届いたときに確認しやすくなります。
個人情報をむやみに入力しない
信頼できない通販サイトや懸賞サイトなどへ、住所・電話番号などを安易に入力しないようにしましょう。
不審な請求はその場で支払わない
「今日中に支払ってください」などと急かされても、身に覚えがなければ一度確認しましょう。
よくある質問
身に覚えのない荷物を受け取ってしまいました。払う必要はありますか?
注文も契約もしていない商品を事業者が一方的に送り付けた場合、その商品を受け取っただけで代金を支払う義務は生じません。
まずは本当に注文していない商品なのか、家族の注文や贈り物ではないか確認してください。
開封したら購入したことになりますか?
注文も契約もしていない商品の一方的な送り付けであれば、開封したことだけを理由に支払い義務が生じるわけではありません。
注文していない商品はすぐ捨てても大丈夫?
事業者が金銭を得る目的で、注文や契約をしていない商品を一方的に送った場合は、直ちに処分できます。
ただし、誤配された他人の荷物まで捨ててよいわけではありません。
宛名や住所などを確認してから判断しましょう。
身に覚えのない代引き荷物はどうすればいい?
代金を支払わず、受取拒否するのが基本です。
家族が注文した可能性がある場合は、その場ですぐ支払わず、配送員へ事情を説明して確認しましょう。
代引きで支払ってしまった場合は?
発送元へ身に覚えのない商品であることを伝え、返品や返金について確認してください。
トラブルになった場合は消費者ホットライン188へ相談しましょう。
海外から届いた場合も支払わなくていい?
海外の事業者から日本国内の消費者へ一方的に送り付けられた商品についても、送り付けに関するルールは適用されます。
ただし、本当に注文していない商品かどうかは最初に確認してください。
誤配された荷物も処分できますか?
できません。
他人宛ての誤配と、自分宛ての一方的な送り付けは別です。
宛名や住所が自分のものではない場合は開封・処分せず、配送会社へ連絡してください。
まとめ
送り主不明の荷物が届いたら、まず慌てず、
- 宛名と住所を確認する
- 注文履歴を確認する
- 家族が注文していないか確認する
- 差出人や品名を確認する
- 代引きなら心当たりがない限り支払わない
という順番で確認しましょう。
特に覚えておきたいのは、
注文も契約もしていない商品を事業者が一方的に送り付けただけでは、代金を支払う義務はない
という点です。
一方で、他人宛ての誤配された荷物は勝手に処分せず、配送会社へ連絡する必要があります。
判断に迷う場合や不当な代金を請求された場合は、消費者ホットライン188へ相談しましょう。
「受け取ってしまったから払わなければならない」と慌てず、まず荷物が届いた理由を確認してから対応することが大切です。


