仕事や人間関係、家事、SNSなど、日常生活にはさまざまなストレスがあります。
同じような出来事があっても、
「すぐに気持ちを切り替えられる人」
「いつまでも考え込んでしまう人」
がいるため、
「ストレスに強い人は何が違うの?」
と疑問に思うこともあるでしょう。
ストレスに強い人は、ストレスをまったく感じないわけではありません。
大切なのは、自分のストレスに早めに気づき、無理をしすぎる前に休んだり、気持ちを切り替えたりできることです。
この記事では、ストレスに強い人に見られる特徴や習慣、今日から取り入れやすいストレス対処法を紹介します。
ストレスに強い人とは?
「ストレスに強い」と聞くと、
・何を言われても気にしない
・嫌なことがあっても落ち込まない
・精神的に強い
・我慢できる
という人をイメージするかもしれません。
しかし、ストレスへの強さは「我慢できるかどうか」だけで決まるものではありません。
ストレスを感じたときに、
・今疲れていると気づく
・必要なら休む
・気持ちを切り替える
・人に相談する
・解決できることから行動する
といった対処ができることも大切です。
つまり、ストレスに強くなるためには「何でも耐えられる人」を目指すより、「自分の状態に合わせて対処できる人」を目指した方がよいでしょう。
ストレスに強い人に見られる7つの習慣
1.自分のストレスサインを知っている
ストレスがたまったときの反応は人によって違います。
例えば、
・イライラする
・集中できなくなる
・眠りにくくなる
・食欲が変わる
・頭痛や肩こりが気になる
・人と話すのが面倒になる
・小さなことでも不安になる
などです。
ストレスに対処しやすい人は、
「最近ちょっと疲れているな」
「いつもよりイライラしているな」
といった自分の変化に早めに気づきます。
ストレスが大きくなってから対処するのではなく、小さな変化の段階で休むことがポイントです。
まずは、
「自分はストレスがたまるとどうなるか」
を一度考えてみましょう。
2.何でも完璧にしようとしない
仕事でも家事でも、
「絶対に失敗してはいけない」
「全部完璧にやらなければならない」
と思っていると、常に緊張した状態になりやすくなります。
ストレスに上手く対処できる人は、
「ここまでできれば十分」
「今回は80点でも大丈夫」
と考えられることがあります。
もちろん、仕事によっては正確さが必要な場面もあります。
しかし、すべての作業を100点にしようとすると時間も気力も足りなくなってしまいます。
重要なことと、そこまで重要ではないことを分けて考えてみましょう。
3.自分で変えられることに集中する
ストレスがたまると、自分ではどうしようもないことまで考え続けてしまうことがあります。
例えば、
・相手がどう思うか
・過去に起きた失敗
・会社全体の方針
・天気
・他人の性格
などです。
こうしたことを考え続けても、自分だけでは変えられない場合があります。
そんなときは、
「今、自分にできることは何だろう?」
と考えてみましょう。
例えば仕事でミスをした場合、
過去のミスをずっと後悔する
↓
ミスの原因を確認して次回の対策を1つ決める
というように、これから変えられる部分へ意識を向けます。
問題を一度にすべて解決する必要はありません。
今できる小さな行動をひとつ決めるだけでも、頭の中を整理しやすくなります。
4.休むことを後回しにしない
忙しいと、
「もう少しだけ頑張ろう」
「休むのは仕事が終わってから」
と考えてしまいがちです。
しかし、疲れがたまるほど集中力が落ちたり、イライラしやすくなったりすることがあります。
ストレスに上手く対処するためには、疲れ切ってから休むのではなく、日常的に休息を入れることも重要です。
例えば、
・昼休みは仕事から離れる
・1時間作業したら一度立ち上がる
・休日に予定を詰め込みすぎない
・寝不足の日は無理をしない
などがあります。
休むことは「何もしないこと」ではなく、次に動くための時間と考えてみましょう。
5.睡眠や生活リズムを大切にする
ストレス対策では、特別な方法より基本的な生活習慣も大切です。
特に意識したいのが睡眠です。
睡眠不足が続いていると、日中に疲れやすくなったり、集中しにくくなったりすることがあります。
できる範囲で、
・起床時間を大きくずらさない
・十分な睡眠時間を確保する
・寝る直前まで仕事をしない
・夜更かしを続けない
などを意識しましょう。
休日に生活リズムが大きく変わる方は、まず起きる時間から整えてみるのも一つの方法です。
6.軽く体を動かす習慣がある
気分転換として体を動かすのもおすすめです。
必ずしもジムへ行ったり、激しい運動をしたりする必要はありません。
例えば、
・10〜20分程度歩く
・軽くストレッチする
・自転車に乗る
・休日に散歩する
・家で軽い運動をする
など、続けやすい方法で十分です。
運動を「やらなければならないこと」にしてしまうと、それ自体が負担になることがあります。
「気分が少しスッキリする程度」を目安に、自分が続けやすい方法を選びましょう。
7.一人で全部抱え込まない
ストレスに強い人というと「誰にも頼らず自分で解決できる人」を想像しがちですが、必ずしもそうではありません。
必要なときに、
・家族
・友人
・同僚
・上司
・専門家
などへ相談することも大切です。
話しただけですぐ問題が解決しなくても、
「何に困っているのか」
を言葉にすることで、自分の状況を整理できることがあります。
一人で答えを出そうとせず、
「ちょっと聞いてほしい」
と話してみるのもよいでしょう。
ストレスを感じたときにすぐできる対処法
ストレスを感じたときは、難しい方法を実践する必要はありません。
短時間でできる方法をいくつか持っておくと便利です。
ゆっくり呼吸する
緊張していると、呼吸が浅くなっていることがあります。
そんなときは、一度作業を止めて呼吸へ意識を向けてみましょう。
例えば、
鼻からゆっくり息を吸う
↓
口からゆっくり息を吐く
という動作を数回繰り返します。
秒数を厳密に数える必要はありません。
苦しくならない範囲で、特に息をゆっくり吐くことを意識してみましょう。
気持ちを書き出す
頭の中で考え続けていると、悩みが必要以上に大きく感じられることがあります。
紙やスマートフォンのメモへ、
・今困っていること
・不安に感じていること
・自分で変えられること
・今日できること
を書き出してみましょう。
きれいな文章にする必要はありません。
最後に、
「今日できることを1つ」
だけ決めると行動へ移しやすくなります。
一度その場から離れる
仕事や人間関係でイライラしているときは、その場ですぐ反応しないことも大切です。
可能であれば、
・飲み物を取りに行く
・トイレへ行く
・少し歩く
・別の作業をする
など、一度距離を取ります。
数分離れるだけでも、考えを整理する時間を作れます。
好きなことをする時間を作る
ストレス解消というと特別なことを考えがちですが、
・音楽を聴く
・ゲームをする
・映画やアニメを見る
・お風呂に入る
・散歩する
・好きなものを食べる
など、自分が落ち着ける方法で構いません。
「これをすると少し気分が切り替わる」
というものをいくつか用意しておくとよいでしょう。
ストレスに弱くなりやすい考え方
すべて自分のせいだと考える
問題が起きたとき、
「自分がダメだからだ」
とすべて自分の責任にしてしまうと、必要以上に自分を追い込んでしまいます。
事実と自分の気持ちを分けて考えてみましょう。
例えば、
「仕事で1回ミスをした」
という事実と、
「自分は仕事ができない」
という評価は同じではありません。
失敗した内容を確認し、次にどうすればよいか考えることの方が大切です。
他人と比べすぎる
SNSを見ると、
・仕事がうまくいっている人
・楽しそうな人
・収入が高い人
・充実した休日を送っている人
などが目に入りやすくなります。
しかし、SNSに投稿されている内容だけでは、その人の生活すべては分かりません。
見ていて気持ちが疲れる場合は、一時的にSNSから離れるのも選択肢です。
嫌なことを何度も思い返す
仕事が終わったあとも、
「あのときこう言えばよかった」
「明日また怒られたらどうしよう」
と考え続けてしまうことがあります。
考えて解決できる問題なら、
「明日確認する」
「次回はこうする」
と行動へ変えます。
今考えても解決できないことなら、
「今日はここまで」
と一度区切ることも大切です。
仕事のストレスを減らすためにできること
仕事はストレスの原因になりやすいものの一つです。
すべてのストレスをなくすことは難しいため、負担を少しずつ減らしていきましょう。
やることをすべて頭の中に入れない
仕事が多いと、
「あれもやらないと」
「これも忘れてはいけない」
と常に考え続けてしまいます。
そんなときは、
・今日やること
・今週やること
・あとでやること
に分けて書き出してみましょう。
頭の中だけで管理しないことで、仕事を整理しやすくなります。
優先順位を決める
すべてを同時に進めようとすると、何から手を付ければよいか分からなくなります。
まず、
1.今日中に必要
2.今週中でよい
3.急がない
などに分けます。
最も重要なものから一つずつ進めましょう。
無理なときは早めに伝える
仕事量が自分一人では処理できない場合は、限界になるまで抱え込まず、早めに上司や周囲へ相談しましょう。
「できません」
だけではなく、
「AとBを今日中に行う場合、Cは明日になります」
など、現在の状況を具体的に伝えると相談しやすくなります。
ストレス解消のために避けたい方法
つらいときは、とにかく気持ちを変えたくなるものです。
しかし、
・お酒を大量に飲む
・やけ食いを続ける
・睡眠時間を削って遊ぶ
・必要以上に買い物をする
・SNSを夜中まで見続ける
といった方法だけに頼ると、別の負担につながる可能性があります。
ストレス解消は、
「終わったあとにさらに疲れる方法」
より、
「終わったあと少し楽になる方法」
を選ぶようにしましょう。
ストレスに強くなるために今日からできること
いきなり生活を全部変える必要はありません。
まずは、次の中から一つだけ試してみましょう。
・10分散歩する
・いつもより少し早く寝る
・仕事の悩みを書き出す
・昼休みは仕事から離れる
・家族や友人に話してみる
・SNSを見る時間を減らす
・1日1回ゆっくり呼吸する
大切なのは、「完璧に続けること」ではありません。
自分に合わなければ別の方法を試して構いません。
続けやすいものを少しずつ見つけていきましょう。
ストレスのサインを放置しない
ストレスが続くと、
・眠れない
・朝起きるのがつらい
・気分が落ち込む
・食欲が大きく変わる
・仕事や家事に集中できない
・何をしても楽しめない
・強い疲れが続く
などの変化が現れることがあります。
一時的で休むと回復するなら様子を見る方法もありますが、不調が長く続いたり日常生活に支障が出たりしている場合は、一人だけで解決しようとしないことも大切です。
家族や信頼できる人へ話したり、医療機関や専門の相談窓口へ相談することを検討しましょう。
ストレスに強い人についてよくある質問
ストレスに強い人は生まれつき?
ストレスへの感じ方には個人差があります。
一方で、休息の取り方や考え方、相談する習慣など、日常生活の中で工夫できる部分もあります。
生まれつきだけで決まると考える必要はありません。
ストレスをまったく感じないようにすることはできる?
ストレスは誰にでも起こり得る自然な反応です。
ストレスを完全になくすことを目指すより、
「ストレスに気づいて対処できるようになる」
ことを意識するとよいでしょう。
メンタルが強い人は落ち込まない?
ストレスに上手く対処できる人でも、嫌なことがあれば落ち込むことはあります。
違いは「落ち込むかどうか」ではなく、休んだり人に話したりしながら立て直せるかどうかです。
ストレスに強くなるには何から始めればいい?
まずは自分のストレスサインを知ることから始めてみましょう。
「寝つきが悪くなる」
「イライラする」
「人と話したくなくなる」
など、自分に起こりやすい変化を知っておけば、早めに対処しやすくなります。
ストレスがたまったら寝るのは効果的?
疲れている場合は、休養や十分な睡眠を取ることも大切です。
ただし、眠れない状態が長く続いている場合は無理に寝ようとせず、生活リズムを見直したり必要に応じて専門家へ相談したりしましょう。
人に話すだけでも意味はある?
悩みを話すことで、自分の考えや状況を整理できる場合があります。
すぐに解決策を求める必要はありません。
「アドバイスはいらないから少し聞いてほしい」
と伝えるのもよいでしょう。
まとめ
ストレスに強い人は、何があっても平気な人ではありません。
大切なのは、
・自分のストレスサインを知る
・完璧を求めすぎない
・自分で変えられることへ集中する
・無理をする前に休む
・睡眠や生活リズムを整える
・軽く体を動かす
・一人で抱え込まない
といった習慣です。
「もっとメンタルを強くしなければ」
と自分を追い込む必要はありません。
ストレスを感じたときに早めに気づき、自分に合った方法で休んだり気分を切り替えたりできるようになることを目指してみましょう。
まずは今日からできることを一つだけ選んでみてください。
小さな習慣を続けながら、自分なりのストレスとの付き合い方を見つけていきましょう。


