「勉強しようと思っているのに、なかなか始められない」
「最初の数日は頑張れるけれど、すぐ続かなくなる」
「やる気が出るまで待っていたら、今日も勉強できなかった」
このような悩みはありませんか?
勉強を続けるために、毎日高いモチベーションを維持する必要はありません。
大切なのは、
・始めるまでのハードルを下げる
・勉強するタイミングを決める
・やることを具体的にする
・続けた記録を残す
など、「やる気が少ない日でも始めやすい仕組み」を作ることです。
最初から毎日1時間、2時間と頑張ろうとすると、忙しい日や疲れている日に続けにくくなります。
まずは5分でも1問でも構いません。
この記事では、学生の勉強はもちろん、資格取得や社会人の学び直しにも使える「勉強を習慣化する7つの方法」を紹介します。
勉強を習慣化するには「やる気」だけに頼らない
「今日はやる気があるから2時間勉強する」
「今日はやる気がないから何もしない」
という勉強方法では、その日の気分によって学習量が大きく変わります。
もちろん、集中できる日にたくさん勉強すること自体は悪くありません。
しかし、長期間続けたい場合は、
「やる気があるか」
ではなく、
「決めたタイミングになったら少しでも始める」
という考え方に変える方が続けやすくなります。
習慣は、同じような状況で同じ行動を繰り返すことで作られていきます。
そのため、
朝食を食べたら英単語を10個見る
帰宅したら机に座って問題を1問解く
お風呂から出たら参考書を5分読む
といった形で、普段の生活と勉強をセットにすると始めるきっかけを作りやすくなります。
勉強を習慣化する7つの方法
まずは次の7つから、自分に取り入れやすいものを試してみましょう。
1.最初の目標を小さくする
2.勉強するタイミングを決める
3.「いつ・どこで・何をするか」を具体的に決める
4.勉強を始めやすい環境を作る
5.記録を残す
6.できなかった日のルールを決める
7.定期的に勉強方法を見直す
すべてを一度に始める必要はありません。
特におすすめなのは、
「毎日○時から1時間勉強する」
ではなく、
「夕食後に参考書を5分開く」
くらいから始める方法です。
1.最初の目標を小さくする
勉強を習慣にしたいときに、最初から高い目標を設定する必要はありません。
たとえば、
毎日2時間勉強する
よりも、
英単語を5個見る
問題を1問解く
参考書を1ページ読む
5分だけ机に向かう
といった目標から始めます。
ポイントは、
「これなら忙しい日でもできそう」
と思えるくらいまで小さくすることです。
勉強を始める前から、
「今日は1時間やらなければ」
と考えると、疲れている日は始めること自体が重く感じられます。
一方、
「今日は5分だけ」
であれば始めやすくなります。
5分経ったところで集中できていれば、そのまま続けても構いません。
逆に、本当に5分で終わっても「今日は失敗」と考える必要はありません。
習慣を作る段階では、長時間勉強することよりも「始める回数を増やす」ことを意識してみましょう。
2.勉強するタイミングを決める
「時間ができたら勉強する」
と決めていると、結局タイミングを逃してしまうことがあります。
そこで、普段の生活の中に勉強するタイミングを作ります。
たとえば、
朝食後
通勤・通学中
学校や仕事から帰宅したあと
夕食後
入浴後
寝る前
などです。
特に、
「○○したあとに勉強する」
という形にすると分かりやすくなります。
例:
朝食を食べたら英単語を10個確認する
帰宅して着替えたら問題集を1ページ進める
歯磨きをしたら参考書を5分読む
すでに毎日行っている行動をきっかけにすると、「いつ勉強するか」を毎回考えなくて済みます。
3.「いつ・どこで・何をするか」を具体的に決める
「今日は勉強する」
だけでは、実際に何を始めればよいのか曖昧です。
そこで、
いつ
どこで
何をするか
まで具体的に決めます。
たとえば、
「夕食後に自分の机で英語の問題集を2ページ解く」
「通勤電車に乗ったらスマホで英単語を10個復習する」
といった形です。
さらに、
「もし○○になったら、△△する」
という代替案も用意しておくと便利です。
たとえば、
帰宅が遅くなったら、問題集はやめて英単語だけ5分見る
電車で座れなかったら、参考書ではなく学習アプリを使う
という方法です。
毎日すべて計画通りに進むとは限りません。
そのため、
通常の日の勉強
と
忙しい日の最低限の勉強
を両方決めておくと続けやすくなります。
4.勉強を始めやすい環境を作る
勉強を始めるまでに、
机を片付ける
参考書を探す
ノートを探す
筆記用具を用意する
という作業が必要だと、それだけで面倒になってしまいます。
できる範囲で、勉強開始までの作業を減らしておきましょう。
たとえば、
・参考書とノートを同じ場所に置く
・筆記用具をまとめておく
・次に勉強するページへ付箋を付ける
・勉強アプリをスマホの見つけやすい場所へ置く
・机の上に不要なものを置かない
などがあります。
特におすすめなのは、勉強を終えるときに「次にやること」を決めておく方法です。
「明日は数学」
だけでなく、
「明日は数学の問題集32ページ・問3から」
というところまで決めておけば、翌日は迷わず始められます。
5.スマホなど集中を妨げるものから距離を取る
勉強を始めても、
通知が来る
SNSを見る
動画を見る
ゲームを起動する
といったことを繰り返していると、なかなか集中できません。
スマホが必要ない勉強なら、
・机から離れた場所へ置く
・通知をOFFにする
・集中モードを利用する
などの方法があります。
スマホを勉強に使う場合は、
「勉強中は学習アプリ以外を開かない」
など、自分なりのルールを作っておきましょう。
ただし、スマホを完全に禁止する必要はありません。
大切なのは、自分が何によって勉強を中断しやすいのかを把握し、その原因を少し減らすことです。
6.勉強した記録を残す
勉強を続けていても、成果がすぐには見えないことがあります。
そんなときは、勉強した記録を残してみましょう。
たとえば、
・カレンダーに○を付ける
・勉強時間を書く
・終わったページを記録する
・解いた問題数を記録する
・学習アプリの記録機能を使う
など、簡単な方法で十分です。
ただし、記録を付けること自体が負担にならないようにしましょう。
細かく記録するのが苦手なら、
10月1日 英語○
10月2日 英語○
10月3日 英語5分
くらいでも構いません。
「何日連続できたか」だけではなく、
「今週は4日できた」
という見方をすることも大切です。
1日できなかっただけで、それまでの勉強が無駄になるわけではありません。
7.できなかった日のルールを決めておく
勉強を習慣化するときに避けたいのが、
「昨日できなかったから、もう続ける意味がない」
と考えてやめてしまうことです。
体調不良、残業、学校行事、旅行など、勉強できない日は誰にでもあります。
そこで最初から、
「1日休んでも翌日に再開する」
というルールを決めておきましょう。
また、
通常:30分
忙しい日:5分
体調が悪い日:休む
というように、状況別のルールを作る方法もあります。
毎日同じ量をこなすことよりも、できなくなったあとに再開できる仕組みを作る方が長く続けやすくなります。
勉強を習慣化するときに避けたい5つのこと
最初から目標を高くしすぎる
「毎日3時間」
「参考書を1週間で終わらせる」
など、最初から負担の大きい目標を設定すると、少し忙しくなっただけで続けにくくなります。
まずは続けられる量から始め、慣れてきたら増やしましょう。
できなかった日を失敗扱いする
1日休んだからといって、習慣がすべてなくなるわけではありません。
「昨日できなかったから今日もやらない」
ではなく、
「今日はまた5分から再開する」
と考えましょう。
勉強時間だけで満足する
机に2時間座っていても、内容がほとんど進んでいなければ効率がよいとはいえません。
時間だけでなく、
・問題を何問解いたか
・何ページ進んだか
・何を理解できたか
なども確認しましょう。
毎日勉強方法を変える
新しい勉強法を次々と試していると、教材や方法を選ぶだけで時間を使ってしまうことがあります。
まずは一つの方法をしばらく試し、不便な点があれば少しずつ変更していきましょう。
他人と比べすぎる
SNSを見ると、
「今日は5時間勉強した」
「1か月でこの資格に合格した」
といった投稿が目に入ることがあります。
しかし、
・現在の知識
・使える時間
・勉強する目的
・仕事や学校の予定
は人によって違います。
他人の学習量をそのまま自分の基準にする必要はありません。
昨日の自分より少し進んでいるかを確認する方が、自分のペースを把握しやすくなります。
勉強は毎日やった方がいい?
毎日少しずつ取り組めるなら、勉強を生活に組み込みやすくなります。
ただし、
「毎日絶対にやらなければいけない」
と考える必要はありません。
資格試験など長期間の勉強では、
月〜金:勉強
土曜日:復習
日曜日:休み
という形でも構いません。
重要なのは、休む日があることよりも、
「次はいつ勉強するのか」
が決まっていることです。
勉強を習慣化するまで何日かかる?
「習慣は21日で身につく」
「30日続けば習慣になる」
「66日必要」
など、さまざまな数字を見かけることがあります。
しかし、すべての行動が同じ日数で習慣になるわけではありません。
習慣化までの時間は、
・行動の難しさ
・生活環境
・頻度
・本人の状況
などによって変わります。
そのため、
「○日続いたら完成」
と考えるより、
「以前より迷わず始められるようになったか」
を目安にするとよいでしょう。
10日続いていても毎回強い負担を感じることもあれば、短期間でも生活の中に自然に組み込めることがあります。
日数だけにこだわる必要はありません。
勉強が続かなくなったときの立て直し方
一度続いていた勉強が途切れることもあります。
その場合は、以前と同じ量をいきなり再開しなくても構いません。
以前の半分以下から再開する
以前30分勉強していたなら、まず5〜10分程度から再開します。
続かなくなった原因を確認する
たとえば、
帰宅時間が変わった
仕事が忙しくなった
教材が難しくなった
試験まで時間があり緊張感がなくなった
などです。
原因が分かれば、
夜から朝へ変更する
30分から10分へ減らす
教材を一段階戻す
などの調整ができます。
次にやることを1つだけ決める
再開するときに、
「遅れた分を全部取り戻そう」
とすると負担が大きくなります。
まずは、
「今日は問題を1問だけ解く」
ところから始めましょう。
学生と社会人では習慣化の方法を変える
学生の場合
学校や部活動、塾など、ある程度毎日の時間が決まっています。
そのため、
帰宅後
夕食後
入浴後
など、すでにある生活習慣と勉強を組み合わせると分かりやすくなります。
例:
夕食後 → 英単語10個
入浴後 → 数学1ページ
社会人の場合
残業や予定によって帰宅時間が変わることがあります。
そのため、時刻を固定しすぎるより、
通勤電車に乗ったら
昼休みになったら
夕食後
など、行動をきっかけにする方法が使いやすいでしょう。
平日に時間を確保しにくい場合は、
平日:10〜20分
休日:まとまった時間
という組み合わせでも構いません。
勉強後に1分だけ振り返る
勉強が終わったら、簡単に振り返っておくのもおすすめです。
確認するのは3つ程度で十分です。
今日やったこと
↓
分からなかったこと
↓
次にやること
たとえば、
今日:英語問題集30〜32ページ
分からない:関係代名詞
次回:33ページから
という形です。
特に「次回どこから始めるか」を決めておくと、次の勉強開始時に迷いにくくなります。
長い反省文を書く必要はありません。
30秒〜1分程度で終わる内容にしておきましょう。
やる気がまったくない日はどうする?
どうしても勉強したくない日もあります。
そんな日は、
参考書を開くだけ
問題文を1問読むだけ
英単語を3個見るだけ
でも構いません。
始めてみて続けられそうなら続け、難しければその日は終わりにします。
ただし、体調が悪いときや睡眠不足が強いときまで無理をする必要はありません。
休息が必要な日はしっかり休み、翌日から再開しましょう。
「毎日絶対に勉強すること」よりも、「長期間続けられる状態を作ること」を優先してください。
勉強習慣についてよくある質問
勉強は何分から始めればいい?
決まった時間はありません。
5分、10分など、「これなら始められる」と感じる時間からで大丈夫です。
時間よりも、継続しやすい量に設定することが大切です。
朝と夜ではどちらがいい?
生活リズムによって異なります。
朝の方が集中しやすい人もいれば、夜の方が時間を取りやすい人もいます。
まず両方試し、自分が続けやすい時間帯を選びましょう。
1日休んだら習慣はやり直し?
やり直しではありません。
休んだ翌日から再開すれば大丈夫です。
連続日数よりも、長期間の中で勉強する日を増やしていきましょう。
やる気がないのに無理に勉強した方がいい?
高いモチベーションを待つ必要はありませんが、体調が悪いときまで無理をする必要もありません。
「今日は5分だけ」「1問だけ」という最低ラインを決めておくと判断しやすくなります。
習慣になったら勉強時間を増やしていい?
無理なく続けられているなら、少しずつ増やして構いません。
5分
↓
10分
↓
20分
など、様子を見ながら調整しましょう。
いきなり大幅に増やすより、続けられる範囲で増やすことがポイントです。
まとめ
勉強を習慣化するために、毎日高いやる気を維持する必要はありません。
大切なのは、
1.最初の目標を小さくする
2.勉強するタイミングを決める
3.いつ・どこで・何をするか決める
4.勉強を始めやすい環境を作る
5.記録を残す
6.できなかった日のルールを決める
7.定期的に勉強方法を見直す
という仕組みを作ることです。
最初から、
「毎日2時間勉強しよう」
と考える必要はありません。
「夕食後に問題を1問解く」
「通勤中に英単語を5分見る」
など、簡単にできることから始めてみましょう。
そして、1日できなかったからといって終わりにせず、次の日に再開することも大切です。
勉強習慣を作る目的は、「一日も休まない自分になること」ではありません。
やる気がある日もない日も、自分の生活に合わせながら学習を続けられる状態を作ることです。
まずは今日、5分だけできる勉強を一つ決めるところから始めてみてください。


