ママ友や友人の話を聞いて、
「新しい家を建てたんだ」
「夫の収入が高そう」
「子どもが勉強もスポーツもできて羨ましい」
と感じたあと、素直に喜べない自分に落ち込むことがあります。
SNSで楽しそうな写真を見るたびに、
「うちは全然違う」
「どうしてあの人ばかりうまくいくんだろう」
とモヤモヤしてしまうこともあるでしょう。
嫉妬する気持ちが生まれること自体を、必要以上に責める必要はありません。
大切なのは、嫉妬を感じない人になろうとすることではなく、「自分は何に反応しているのか」を整理し、その感情を相手への攻撃や自分への否定につなげないことです。
この記事では、ママ友・友人・知人に嫉妬してしまう理由と、つらくなったときに試したい具体的な対処法を紹介します。
ママ友や知人に嫉妬してしまうのはなぜ?
嫉妬は、相手そのものが嫌いだから生まれるとは限りません。
自分が欲しいものや不安に思っていることを、相手が持っているように見えたときに強く感じることがあります。
たとえば、
・自分も家を買いたい
・もっと収入に余裕がほしい
・子どもの成績が気になっている
・夫婦関係に不満がある
・自分の仕事や生活に自信が持てない
という状態で、理想的に見える相手を見ると比較しやすくなります。
「何に嫉妬したのか」を考えると、自分が今何を気にしているのかが見えてくることがあります。
嫉妬しやすいのは「少し近い相手」
遠い世界の有名人より、
・同じ年齢
・同じくらいの年齢の子どもがいる
・同じ地域に住んでいる
・同じ学校や園に通っている
・以前は似た生活をしていた
といった、自分と共通点のある人の方が比較対象になりやすいことがあります。
「あの人にできたなら、自分にもできたはず」
と感じやすいからです。
そのため、
「どうしてこの人にだけモヤモヤするんだろう」
と思ったら、自分との共通点を考えてみると気持ちを整理しやすくなります。
嫉妬しやすいものは家庭によって違う
家や車
新築の家や広いマンション、高価な車などは、生活水準が目に見えやすいため比較につながることがあります。
「うちより余裕があるんだ」
と想像してしまうこともあるでしょう。
ただし、家や車だけを見ても、その家庭の収入・ローン・貯蓄などまでは分かりません。
見えているものだけで家庭全体を判断しないことが大切です。
夫の職業や世帯収入
「旦那さんは○○に勤めている」
「共働きでかなり収入がありそう」
という話を聞き、自分の家庭と比べることがあります。
お金は生活に直結するため、比較すると不安が強くなりやすいテーマです。
しかし、収入が高く見えても、
・住宅費
・教育費
・借入れ
・貯蓄額
・働く時間
などは家庭によって違います。
収入の一部分だけで暮らしの余裕を判断することはできません。
子どもの成績や習い事
同じ年齢の子どもがいると、
「もうひらがなが書ける」
「スポーツで選手に選ばれた」
「テストで高得点だった」
といった話も比較のきっかけになります。
子どもの成長には個人差があります。
相手の子どもの得意な部分と、自分の子どもの苦手な部分だけを比べないようにしましょう。
夫婦関係
SNSで、
「夫が誕生日にプレゼントしてくれた」
「家族旅行に連れていってくれた」
という投稿を見ると、自分のパートナーへの不満が強くなることがあります。
しかし、SNSに投稿されるのは日常生活の一部分です。
写真だけでは、その家庭の普段の関係までは分かりません。
友人の仕事や自由時間
「仕事も充実していて羨ましい」
「よく旅行している」
「自分の時間がたくさんありそう」
という比較もあります。
自分が忙しくて余裕がない時期ほど、自由に見える人が羨ましく感じることがあります。
嫉妬した自分をすぐに責めない
嫉妬を感じると、
「こんなことを思う自分は性格が悪い」
「友達なのに喜べないなんて最低だ」
と、自分を責めてしまうことがあります。
しかし、感情が浮かぶことと、その感情をもとに行動することは別です。
「羨ましい」
「悔しい」
と思ったとしても、それだけで相手を傷つけたことにはなりません。
まずは、
「自分はいま嫉妬しているんだな」
と気づくだけでも構いません。
そこから、
「何が羨ましかったのか」
を考えていきましょう。
嫉妬してつらいときの8つの対処法
1.何に嫉妬したのか言葉にする
「なんとなくイライラする」
という状態のままだと、相手そのものが嫌いに感じてしまうことがあります。
そこで、
「新築の家が羨ましかった」
「お金に余裕がありそうで羨ましかった」
「子どもが褒められていて焦った」
など、具体的にしてみましょう。
嫉妬の対象が分かると、
「本当に欲しいのは何か」
も見えてきます。
2.事実と想像を分ける
たとえば、
事実
「ママ友が新しい車を買った」
想像
「お金に困ったことがないんだろう」
は別のものです。
実際の家庭の収入・支出・悩みまで知っているとは限りません。
「相手は全部うまくいっている」
と思ったときは、
「それは確認できる事実なのか、自分の想像なのか」
を分けて考えてみましょう。
3.SNSを見る回数を減らす
SNSを見るたびにつらくなる相手がいる場合は、少し距離を置いて構いません。
たとえば、
・ミュートする
・おすすめ表示を減らす
・SNSを開く時間を決める
・寝る前は見ない
などがあります。
SNSそのものを完全にやめる必要はありません。
「見たあとに毎回落ち込むアカウントだけ減らす」という方法でも十分です。
SNS上の比較と嫉妬には関連がみられる研究がありますが、その影響には個人差があります。
自分がつらくなる使い方を把握し、距離を調整することが大切です。
4.相手と少し距離を置く
会うたびに、
・収入の話
・家の自慢
・子どもの成績
・ブランド品
・旅行
などの話ばかりで疲れてしまうなら、付き合う頻度を減らしても構いません。
人間関係は、
「仲良くする」
または
「縁を切る」
の二択ではありません。
毎週会っていたなら月1回にする、グループで会うだけにするなど、負担の少ない距離に調整できます。
5.嫉妬した直後に行動しない
感情が強くなっているときに、
・嫌味を言う
・SNSに愚痴を書く
・別の人に悪口を言う
・相手を否定するメッセージを送る
と、あとで後悔することがあります。
強く嫉妬したときは、いったんその場を離れたり、返信を後回しにしたりして時間を置きましょう。
感情をなくす必要はありませんが、感情の強い瞬間に相手へぶつけないことは大切です。
6.「羨ましい」を自分の希望に変える
嫉妬した内容には、自分が望んでいるものが隠れている場合があります。
たとえば、
新築の家が羨ましい
↓
「もう少し快適な住まいにしたい」
友人の旅行が羨ましい
↓
「自分も家族で出かけたい」
仕事で活躍する友人が羨ましい
↓
「自分も仕事で成長したい」
というように変換できます。
すると、
「相手が羨ましい」
で終わらず、
「自分は何をすれば近づけるか」
を考えられるようになります。
7.すでにあるものを書き出す
比較を続けていると、自分にないものばかりが目につきやすくなります。
そこで、
・住む場所がある
・家族で食事できた
・子どもが元気に帰ってきた
・好きな趣味がある
・仕事を続けている
など、自分の生活にすでにあるものを書いてみる方法があります。
「他の家庭より幸せだ」と評価する必要はありません。
他人ではなく、自分の生活へ意識を戻すことが目的です。
8.比較するなら過去の自分と比べる
他人との比較には終わりがありません。
家を比較した次は、
・収入
・子ども
・旅行
・夫婦関係
と、次の比較対象が見つかることがあります。
そこで、
「去年より貯金できた」
「以前より子育てに慣れた」
「家族で話す時間が増えた」
など、過去の自分や家庭との変化を見るようにします。
自分の基準で成長を確認しやすくなります。
ママ友への嫉妬でやらない方がよいこと
周りの人に悪口を広める
嫉妬していると、
「でもあの家って○○らしいよ」
と相手の欠点を探したくなることがあります。
その場では少し気持ちが楽になっても、人間関係のトラブルにつながる可能性があります。
感情の整理と相手の評価は分けましょう。
相手のSNSを何度も確認する
気になる相手ほど、
「今日は何を投稿しているかな」
と何度も確認してしまうことがあります。
しかし、見るたびに比較してつらくなるなら、自分から比較材料を増やしている状態になります。
ミュートなどを利用し、見ない仕組みを作る方法があります。
子どもに比較を持ち込む
ママ友の子どもへの嫉妬が、
「○○ちゃんはできるのに、あなたはどうしてできないの?」
という言葉につながらないよう注意しましょう。
親同士の比較と、子どもの評価は分けることが大切です。
勢いで大きな買い物をする
「あの家も買ったから」
という理由だけで、
・車
・ブランド品
・住宅設備
・習い事
などを契約すると、家計への負担につながることがあります。
欲しいものを見つけても、一度自分の家庭の予算や必要性に戻って考えましょう。
「嫉妬される側」にも事情はある
相手が自慢しているように感じても、本人にはそのつもりがないことがあります。
たとえば、
「家を買った」
という話も、単に近況報告だった可能性があります。
こちらが気にしているテーマほど、普通の会話でも自慢のように聞こえることがあります。
もちろん、本当に何度も張り合ってくる人や、優劣をつけるような言い方をする人もいます。
その場合は、
「気にしないように頑張る」
よりも、会う回数や話す内容を減らす方が楽になることもあります。
ママ友とは無理に仲良くしなくてもいい
子ども同士が同じ園や学校だからといって、保護者同士まで親友になる必要はありません。
挨拶をする、必要な連絡をするなど、適度な関係でも十分です。
「付き合わなければ子どもに影響するのでは」
と不安になることもありますが、無理な付き合いで自分が強く疲れているなら、距離を見直してみましょう。
相手を嫌いになる必要も、完全に縁を切る必要もありません。
自分が落ち着いて付き合える距離を探すことが大切です。
SNSでは他の家庭の「良い場面」が見えやすい
SNSでは、
・家族旅行
・誕生日
・新築の家
・外食
・子どもの成果
・プレゼント
など、投稿したくなる出来事が目につきます。
一方、
・夫婦げんか
・家計の悩み
・子どもが言うことを聞かなかった日
・家事ができなかった日
まで毎回公開する人は多くありません。
そのため、SNSで見る他人の生活と、自分の日常すべてを比べると条件がそろいません。
SNSで他の家庭と比較して落ち込むことそのものへの対処は、こちらで詳しく解説しています。
関連記事:他の家庭と比べて落ち込むときの対処法|SNS・お金・子育てで劣等感を抱いたときに
ママ友に嫉妬されたと感じたらどうする?
自分が嫉妬する側だけでなく、
「ママ友から張り合われている気がする」
と悩むこともあります。
その場合は、相手の本心を決めつける必要はありません。
ただし、
・毎回収入を聞かれる
・持ち物の値段を聞かれる
・子どもの成績を競われる
・嫌味を言われる
などが続いて負担なら、話す内容を限定しましょう。
「その話はあまり詳しく話していなくて」
など、答えたくない話題には無理に答えなくて構いません。
嫉妬の気持ちが消えないときは?
対処しても、すぐに気持ちが消えるとは限りません。
「もう嫉妬しないようにしよう」
と強く意識するほど、かえって相手のことを考えてしまうこともあります。
そんなときは、
「嫉妬しない」
を目標にするより、
「嫉妬しても行動にぶつけない」
「比較する時間を少し減らす」
「自分の生活に戻る」
くらいから始めてみましょう。
嫉妬や比較で生活がつらくなっている場合は相談してもいい
嫉妬そのものは珍しい感情ではありません。
ただし、
・一日中その人のことを考えてしまう
・SNSを何度も確認してしまう
・眠れない
・食欲が落ちている
・家族に強く当たってしまう
・何をしても自分には価値がないと感じる
・仕事や家事に集中できない状態が続いている
など、日常生活への影響が大きくなっている場合は、一人で抱え続けないことも大切です。
身近な人へ話すほか、自治体のこころの相談窓口や医療機関などへ相談する方法があります。
よくある質問
ママ友に嫉妬するのは性格が悪いから?
嫉妬を感じたというだけで、性格が悪いと決める必要はありません。
大切なのは、嫉妬を感じたあとにどう行動するかです。
相手を傷つけるのではなく、
「自分は何が羨ましかったのか」
を考えるきっかけにしてみましょう。
お金持ちのママ友を見るとつらいです
収入や生活水準は比較しやすいテーマです。
ただし、見えている暮らしだけでは、その家庭の収入・資産・支出・ローンなどは分かりません。
他人の家計を想像するより、自分の家庭でできることへ意識を戻しましょう。
SNSをミュートしたら相手にバレますか?
一般的なSNSのミュート機能では、相手へ「ミュートされました」という通知が送られないものがあります。
ただし、サービスごとに仕様が異なるため、利用しているSNSのヘルプを確認してください。
ママ友と距離を置くのは逃げですか?
負担が大きい関係から少し距離を取ることは、一つの選択肢です。
人間関係は近ければよいというものではありません。
挨拶や必要な連絡だけの関係に調整することもできます。
子どもの成績を比べてしまいます
比較したくなったときは、他の子ではなく以前の自分の子どもと比べてみましょう。
「前よりできるようになったこと」
を探すと、その子自身の成長に目を向けやすくなります。
まとめ|嫉妬をなくすより、自分の生活に戻る方法を見つけよう
ママ友や知人に嫉妬してしまうと、
「自分は嫌な人間なのでは」
と落ち込むことがあります。
しかし、大切なのは嫉妬という感情が浮かばないようにすることではありません。
嫉妬したときは、
1.何が羨ましいのか言葉にする
2.事実と想像を分ける
3.SNSとの距離を調整する
4.負担になる相手とは少し距離を置く
5.感情が強いときに行動しない
6.羨ましさを自分の希望に変える
7.自分にすでにあるものを見る
8.過去の自分と比べる
といった方法を試してみましょう。
他人の家庭を基準にすると、比較する対象は次々に出てきます。
「誰より幸せか」を決めるのではなく、自分や家族にとって暮らしやすい状態は何かを考えることが大切です。


