「裾上げテープを貼る位置を間違えてしまった」
「ズボンの丈を伸ばしたいけれど、テープが剥がれない」
「剥がしたら白い糊が残ってしまった」
このように困っていませんか?
アイロンで接着するタイプの裾上げテープは、再び熱を加えることで剥がしやすくなる場合があります。
基本的な方法は、
アイロンで接着部分を温める
↓
熱いうちに端から少しずつ剥がす
という流れです。
ただし、無理に引っ張ると生地が伸びたり、毛羽立ったりする可能性があります。
また、裾上げテープをきれいに剥がせても、接着剤が生地側に残ることがあります。
この記事では、裾上げテープをできるだけ生地を傷めずに剥がす方法や、糊が残ったときの対処法、やってはいけない方法までわかりやすく解説します。
- 裾上げテープは剥がせる?
- 裾上げテープを剥がす前に確認すること
- 裾上げテープの基本的な剥がし方
- 裾上げテープが剥がれないときは?
- 裾上げテープを剥がしたら糊が残るのは普通?
- 裾上げテープの糊が残ったときの対処法
- エタノールで裾上げテープの糊は取れる?
- 除光液は使ってもいい?
- アイロンが使えない衣類はどうする?
- 貼るだけタイプの裾上げテープは剥がし方が違う
- 剥がした裾上げテープは再利用できる?
- 貼り直すならクロバー「すそ上げテープ」もおすすめ
- 裾上げテープを貼り直すときのポイント
- 裾上げテープを剥がすときにやってはいけないこと
- 高価な服や制服は無理に自分で剥がさない
- 裾上げテープについてよくある質問
- まとめ|裾上げテープは温めながら少しずつ剥がそう
裾上げテープは剥がせる?
アイロンで接着するタイプの裾上げテープは、再びアイロンで温めることで剥がせる場合があります。
裾上げテープには熱によって接着する樹脂が使われており、温めることで接着部分が柔らかくなるためです。
実際に手芸用品メーカーのクロバーでも、裾上げテープを剥がす場合は、再びアイロンを当て、熱いうちにゆっくり剥がすよう案内しています。
ただし、
「貼る前とまったく同じ状態に戻せる」
とは限りません。
一度接着したテープを剥がすと、生地に接着剤が残る場合があります。
特に長期間貼っていた場合や、強く圧着されている場合は、完全にきれいにするのが難しいこともあります。
裾上げテープを剥がす前に確認すること
いきなりアイロンを当てるのではなく、まず衣類の洗濯表示を確認しましょう。
特に重要なのが「アイロン仕上げ」のマークです。
衣類によって、
・高い温度まで使用できる
・中程度まで使用できる
・低い温度まで使用できる
・アイロン使用不可
など条件が異なります。
アイロン禁止の衣類に熱を加えると、生地が変形したり傷んだりする可能性があります。
また、低温までしか使えない衣類では、裾上げテープを十分に温められない可能性があります。
その場合は無理に自分で剥がさず、クリーニング店などへ相談した方が安心です。
裾上げテープの基本的な剥がし方
ここでは、アイロン接着タイプの裾上げテープを剥がす基本的な方法を紹介します。
用意するものは次のとおりです。
・アイロン
・アイロン台
・あて布
・必要に応じてピンセット
1.衣類を平らに置く
まずズボンやスカートを裏返し、裾上げテープが見える状態にします。
アイロン台の上へ平らに広げ、シワやねじれを整えてください。
2.アイロンの温度を確認する
衣類の洗濯表示を確認し、使用できる範囲の温度に設定します。
裾上げテープの商品パッケージや説明書が残っている場合は、そちらの案内も確認してください。
メーカーによって必要な温度が異なる場合があります。
3.あて布を置く
裾上げテープが付いている部分にあて布を置きます。
アイロンを直接生地へ当てると、
・テカリ
・変色
・生地の傷み
などにつながる可能性があります。
特にスラックスや制服などは、あて布を使った方が安心です。
4.接着部分を少しずつ温める
一度に裾全体を温めるのではなく、10~20cm程度ずつ作業すると扱いやすくなります。
アイロンを当てて接着剤を柔らかくします。
温め方については使用している裾上げテープの説明に従ってください。
5.熱いうちに端からゆっくり剥がす
接着部分が温まったら、端からゆっくりと裾上げテープを剥がします。
重要なのは、力任せに引っ張らないことです。
剥がれにくくなったら、
温める
↓
少し剥がす
↓
また温める
を繰り返します。
一気に引っ張ると生地の繊維まで引っ張ってしまう可能性があります。
また、アイロン直後の生地やテープは熱くなっているため、やけどにも注意してください。
裾上げテープが剥がれないときは?
アイロンを当てても簡単に剥がれない場合があります。
そのときも無理に引っ張るのは避けましょう。
一度に広い範囲を剥がそうとしない
裾全体を一度に剥がすよりも、小さな範囲に分けて作業します。
温めた部分だけを少しずつ剥がす方が、生地への負担を抑えやすくなります。
温度をむやみに上げない
「剥がれないからもっと高温にしよう」
と考えるのは危険です。
裾上げテープより先に衣類が高温に耐えられなくなる可能性があります。
必ず衣類のアイロン表示で許容されている温度を守ってください。
古い裾上げテープは剥がしにくいことがある
長期間使用した裾上げテープは、接着剤が生地になじんでいるため、貼った直後より剥がしにくくなっている場合があります。
無理に完全除去しようとして生地を傷めるより、目立たない程度まで整える方がよいこともあります。
裾上げテープを剥がしたら糊が残るのは普通?
裾上げテープを剥がしたあと、生地に白っぽい跡やベタベタした接着剤が残ることがあります。
これは珍しいことではありません。
メーカーの商品説明でも、裾上げテープを剥がした場合に接着剤が生地へ残ることが案内されています。
そのため、
「テープだけ剥がせば完全に元通り」
とは考えない方がよいでしょう。
特に、
・長期間貼っていた
・強く圧着していた
・接着剤が生地の繊維まで入り込んでいる
といった場合には跡が残りやすくなります。
裾上げテープの糊が残ったときの対処法
まず試したいのは、いきなり薬剤を使う方法ではなく、熱を利用して少しずつ接着剤を別の布へ移す方法です。
1.不要な綿布を用意する
白や淡い色の不要な綿布を用意します。
色落ちする布を使うと、アイロンの熱で衣類へ色が移る可能性があるため避けましょう。
2.糊の上に布を重ねる
残った接着剤の上へ不要な布を置きます。
3.衣類の表示に合った温度で温める
あて布の上から短時間ずつアイロンを当てます。
接着剤が柔らかくなることで、別の布側へ移る場合があります。
4.布の位置を変えて繰り返す
糊が布へ付着したら、同じ場所を使わずきれいな部分へずらします。
一度ですべて取ろうとせず、少しずつ繰り返してください。
それでも取れない場合は、無理に続けないことも大切です。
エタノールで裾上げテープの糊は取れる?
インターネットでは、
「エタノールで拭くと取れる」
という方法も紹介されています。
ただし、すべての衣類に安全とは限りません。
素材や染料によっては、
・色落ち
・変色
・輪ジミ
・生地の風合いが変わる
などの可能性があります。
また、使用している裾上げテープによって接着剤の種類も異なります。
そのため、私は最初からエタノールを使う方法はおすすめしません。
どうしても使用したい場合は、衣類や裾上げテープのメーカーに使用可能か確認したうえで、目立たない場所で試してください。
除光液は使ってもいい?
除光液も基本的にはおすすめしません。
除光液にはアセトンなどの溶剤が含まれている商品があり、衣類の素材や染料へ影響を与える可能性があります。
「糊は取れたけれど生地が変色した」
となってしまっては元に戻せません。
特に、
・スーツ
・制服
・お気に入りの洋服
・高価な衣類
・色の濃い衣類
・化学繊維
などでは、安易に使用しない方が安心です。
取れない接着剤が気になる場合は、クリーニング店へ相談することをおすすめします。
アイロンが使えない衣類はどうする?
洗濯表示でアイロンが禁止されている場合、基本的な「再加熱して剥がす方法」は使えません。
無理に熱を加えると、生地が変形したり溶けたりする可能性があります。
特に、
・熱に弱い素材
・コーティングされた生地
・特殊加工された衣類
などには注意が必要です。
大切な衣類なら、自分で無理に剥がさず専門店へ相談しましょう。
貼るだけタイプの裾上げテープは剥がし方が違う
ここまで紹介した方法は、主にアイロン接着タイプの裾上げテープについてです。
裾上げテープには、
・アイロン接着タイプ
・アイロン不要の粘着タイプ
・布用両面テープ
・ストレッチ生地用
などがあります。
アイロンを使わず貼り付ける粘着タイプは、熱を加えることがメーカーの推奨方法とは限りません。
商品パッケージやメーカーの説明を確認し、その商品に合った剥がし方を行ってください。
剥がした裾上げテープは再利用できる?
基本的には、新しいテープへ交換することをおすすめします。
一度剥がした裾上げテープは、
・接着剤が生地側へ残っている
・接着面に繊維が付着している
・部分的に接着力が弱くなっている
可能性があります。
その状態で再利用すると、貼り直した部分だけ剥がれやすくなることがあります。
丈を変更してもう一度裾上げするなら、新しいテープを用意しましょう。
貼り直すならクロバー「すそ上げテープ」もおすすめ
貼り直し用の裾上げテープとして選びやすいのが、クロバーの「すそ上げテープ」です。
ズボンやスカートをアイロンで簡単に裾上げできる定番タイプで、幅23mm×長さ1.2m。
白・ベージュ・ライトグレー・ダークグレー・茶・紺・黒など複数のカラーがあり、衣類に近い色を選べます。
メーカー公式でも、剥がす場合の方法まで案内されているので、使い方を確認しやすいのもメリットです。
参考価格:約250~500円前後
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでも販売されています。
裾上げテープを貼り直すときのポイント
古い糊をできる範囲で整える
接着剤が大きな塊になって残っていると、新しいテープを貼ったときに凹凸ができることがあります。
生地を傷めない範囲で表面を整えておきましょう。
完全に取れない場合は無理をしないことも大切です。
裾の長さをもう一度測る
貼り直す前に、実際にズボンやスカートを着用して丈を確認します。
左右の長さが同じかも確認してください。
生地に合った裾上げテープを選ぶ
裾上げテープには通常タイプだけでなく、
・薄地用
・ストレッチ生地用
などがあります。
例えばジャージやストレッチパンツには、伸縮するタイプの方が向いています。
衣類に合った商品を選びましょう。
商品説明どおりにアイロンを使う
アイロンの温度や使用方法は商品によって異なります。
「以前使った裾上げテープと同じだろう」と判断せず、新しい商品の説明書を確認してください。
裾上げテープを剥がすときにやってはいけないこと
力任せに引っ張る
冷えた状態で無理に引っ張ると、生地まで引っ張られて毛羽立ちや型崩れにつながる可能性があります。
アイロンの温度を必要以上に上げる
剥がれないからと高温にすると、生地を傷める可能性があります。
衣類のアイロン表示を必ず優先してください。
爪や刃物で糊を削る
固まった接着剤を爪・カッター・金属製のヘラなどで削ると、生地の繊維まで傷つける可能性があります。
いきなり除光液を使う
接着剤が取れても、生地が変色したり風合いが変わったりする可能性があります。
最初から強い溶剤を使用するのは避けましょう。
高価な服や制服は無理に自分で剥がさない
裾上げテープを剥がす作業は、必ずきれいに元通りになるとは限りません。
特に、
・学生服
・スーツ
・礼服
・ブランド衣類
・高価なパンツ
・デリケートな生地
などは注意が必要です。
接着剤が広範囲に残っている場合や、自分で作業して生地を傷めるのが心配な場合は、クリーニング店や洋服のお直し店へ相談する方が安心です。
丈直しも同時にお願いできる場合があります。
裾上げテープについてよくある質問
裾上げテープはアイロンを当てれば必ず剥がれる?
必ず剥がれるとは限りません。
使用しているテープ、生地、接着していた期間などによって剥がれ方は異なります。
メーカーが剥がし方を案内している場合は、その方法を優先してください。
アイロンは何度にすればいい?
衣類と裾上げテープによって異なるため、一律に「○℃」とは言えません。
衣類の洗濯表示と裾上げテープの商品説明の両方を確認してください。
剥がしたあと白い跡が残っても大丈夫?
接着剤が残っている可能性があります。
裾上げテープのメーカーによっては、剥がした際に接着剤が生地へ残ることを明記しています。
無理に完全除去しようとせず、生地の状態を優先してください。
洗濯すれば糊は取れる?
洗濯だけで完全に取れるとは限りません。
接着剤は洗濯に耐えられるよう作られている裾上げテープもあります。
エタノールや除光液なら簡単に落ちる?
生地や染料へ影響する可能性があるため、安易な使用はおすすめしません。
特に大切な衣類では、クリーニング店などへ相談する方が安心です。
貼り間違えたらすぐ剥がした方がいい?
間違いに気づいた場合は、何度も圧着を繰り返す前に商品の説明に従ってやり直した方がよいでしょう。
一度剥がしたテープは再利用せず、新しいものへ交換するのがおすすめです。
100均の裾上げテープも同じ方法で剥がせる?
商品によって異なります。
アイロン接着タイプなら同様の仕組みの商品もありますが、必ずパッケージの使用方法・注意事項を確認してください。
アイロン不要の粘着タイプには、この方法が適さない場合があります。
まとめ|裾上げテープは温めながら少しずつ剥がそう
アイロン接着タイプの裾上げテープを剥がす基本は、
衣類のアイロン表示を確認する
↓
あて布をする
↓
接着部分をアイロンで温める
↓
熱いうちに端からゆっくり剥がす
という方法です。
剥がれにくい場合も、力任せに引っ張らず、
「温める→少し剥がす」
を繰り返してください。
また、裾上げテープを剥がしたあとに接着剤が残ることは珍しくありません。
その場合は、まず熱を利用して不要な布へ少しずつ移す方法を試し、除光液などの強い溶剤をいきなり使うのは避けた方が安心です。
特に高価な衣類や制服、デリケートな素材の場合は、自分で完全に取ろうとせず、クリーニング店や洋服のお直し店へ相談する方法も検討しましょう。
貼り直す場合は、古いテープを再利用せず、生地に合った新しい裾上げテープを使うのがおすすめです。


