「紅はるかと甘太くんって何が違うの?」
「どちらも甘いさつまいもだけど、結局どっちを選べばいい?」
秋から冬にかけて、焼き芋やお取り寄せ用のさつまいもを探していると「紅はるか」と「甘太くん」を見かけることがありますよね。
結論からいうと、一番大きな違いは次のとおりです。
・紅はるか(正式な品種名は「べにはるか」)は、さつまいもの品種名
・甘太くんは、大分県産の「べにはるか」の中から一定の基準を満たしたブランドさつまいも
つまり、まったく別の品種というわけではありません。
甘太くんも「べにはるか」ですが、40日以上の貯蔵や糖度検査などの基準をクリアしたものだけが「甘太くん」として出荷されています。
この記事では、紅はるかと甘太くんの違いを分かりやすく比較し、それぞれどんな人におすすめなのか紹介します。
紅はるかと甘太くんの違いを表で比較
まずは、主な違いをまとめました。
| 比較項目 | 紅はるか(べにはるか) | 甘太くん |
|---|---|---|
| 種類 | さつまいもの品種 | ブランド名 |
| 主な産地 | 九州・関東など各地 | 大分県 |
| 品種 | べにはるか | べにはるか |
| 貯蔵条件 | 生産者・商品によって異なる | 収穫後40日以上貯蔵 |
| 出荷基準 | 生産者などによって異なる | 糖度検査などの基準あり |
| 食感 | しっとり・なめらか | しっとり・なめらか |
| おすすめな人 | 産地や価格を比較して選びたい人 | 品質基準を重視して選びたい人 |
農研機構によると、正式な品種名は「べにはるか」で、インターネットなどでは「紅はるか」と表記されることも多くあります。「甘太くん」も、この「べにはるか」を使ったブランドのひとつです。
ここから、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
違い① 紅はるかは品種名、甘太くんはブランド名
| 紅はるか | 甘太くん |
|---|---|
| さつまいもの品種 | 大分県のブランドさつまいも |
もっとも大きな違いは、「品種」と「ブランド」の違いです。
紅はるかとして知られている「べにはるか」は、農研機構が育成したさつまいもの品種です。
一方の甘太くんは、大分県で栽培されたべにはるかの中から、決められた品質基準を満たしたものにつけられるブランド名です。
そのため、
「紅はるかと甘太くんは別のさつまいも」
というより、
「甘太くんは、条件を満たした大分県産のべにはるか」
と考えると分かりやすいですよ。
違い② 甘太くんは40日以上貯蔵してから出荷される
| 紅はるか | 甘太くん |
|---|---|
| 貯蔵方法や期間は商品によって異なる | 収穫後40日以上貯蔵 |
甘太くんは、収穫してすぐに出荷されるわけではありません。
収穫後、温度や湿度を管理しながら40日以上貯蔵してから出荷されます。
さつまいもは貯蔵することで甘みが増していく性質があり、べにはるかも掘りたてより、貯蔵したもののほうが粘りのある食感になり甘みが増すとされています。
じっくり熟成させた甘さを楽しみたい人にとって、甘太くんは魅力的ですね。
違い③ 甘太くんには糖度などの出荷基準がある
| 紅はるか | 甘太くん |
|---|---|
| 商品によって品質基準が異なる | 糖度検査などをクリアしたものを出荷 |
甘太くんには、ブランドとしての出荷基準があります。
JAおおいたによると、
・ウイルスフリー苗を使用
・収穫後40日以上貯蔵
・出荷前に糖度検査
・品質基準をクリアしたものを出荷
といった管理が行われています。
さらに、JA全農おおいたが商標登録しており、基準を満たして系統出荷されたものが「甘太くん」として流通します。
品質基準が明確なさつまいもを選びたい人には、甘太くんが選びやすいでしょう。
違い④ 産地が違う
| 紅はるか | 甘太くん |
|---|---|
| 九州や関東などさまざまな地域 | 大分県 |
べにはるかは、大分県だけで栽培されているわけではありません。
農研機構によると、九州や関東などのさつまいも産地を中心に広く普及しています。
一方、甘太くんは大分県のブランドです。
特に臼杵市や豊後大野市などを中心に生産されています。
「全国各地の紅はるかを食べ比べたい」という場合は紅はるか、「大分県産のブランド芋を食べてみたい」という場合は甘太くんという選び方もできますね。
紅はるかと甘太くんの共通点
ここまで違いを紹介しましたが、共通している部分もたくさんあります。
どちらも品種は「べにはるか」
甘太くんの品種も「べにはるか」です。
そのため、もともとのさつまいもの特徴は共通しています。
べにはるかは、しっとりした肉質と高い糖度が特徴の品種です。焼き芋だけでなく、お菓子や料理などさまざまな用途に向いています。
しっとり・なめらかな食感を楽しみやすい
べにはるかは、貯蔵すると粘質になり、甘みが増す特徴があります。
ホクホク系というより、
「しっとりした焼き芋が好き」
「なめらかな食感が好き」
という人に向いているさつまいもです。
焼き芋だけでなく、スイートポテトなどのお菓子作りにも使いやすいですよ。
紅はるかがおすすめな人
紅はるかは、次のような人におすすめです。
・いろいろな産地のさつまいもを食べ比べたい
・価格や容量を比較しながら選びたい
・普段のおやつや料理にも使いたい
・通販でたくさんの商品の中から選びたい
紅はるかは全国各地で生産されているため、産地や生産者による違いを楽しめるのも魅力です。
家庭用としてたっぷり購入したい場合にも探しやすいでしょう。
甘太くんがおすすめな人
甘太くんは、次のような人におすすめです。
・甘さを重視したさつまいもを選びたい
・一定の基準をクリアしたブランド芋を食べてみたい
・大分県産のさつまいもを楽しみたい
・自宅用だけでなく贈り物にも選びたい
甘太くんは、40日以上の貯蔵や糖度検査などを経て出荷されるブランドさつまいもです。
「せっかくお取り寄せするなら、ブランドさつまいもを食べてみたい」という人はこちらが向いています。
JAおおいたでは、甘太くんが多く出荷される時期を12月頃と案内しています。秋の早い時期には商品数が少ない場合もあるため、購入時には販売状況を確認してみてください。
紅はるかと甘太くんはどっちを選ぶ?
迷った場合は、次のように選ぶと分かりやすいです。
紅はるかがおすすめ
・価格や産地を比較して選びたい
・普段使いしやすいものを探している
・さまざまな生産者の商品から選びたい
甘太くんがおすすめ
・ブランド芋を食べてみたい
・貯蔵や糖度検査などの基準を重視したい
・大分県産のさつまいもを楽しみたい
どちらも同じ「べにはるか」がベースなので、食感や甘さの方向性は似ています。
単純に「どちらがおいしい」と決めるよりも、価格・産地・品質基準など、何を重視するかで選ぶのがおすすめです。
まとめ
紅はるかと甘太くんの最大の違いは、「品種名」と「ブランド名」という点です。
紅はるかとして知られている「べにはるか」は、しっとりした食感と甘みが特徴のさつまいもの品種。
甘太くんは、そのべにはるかの中でも、大分県で生産され、40日以上の貯蔵や糖度検査など一定の基準をクリアしたものにつけられるブランド名です。
いろいろな産地や価格から選びたいなら紅はるか、品質基準のある大分県産ブランドを楽しみたいなら甘太くんが選びやすいでしょう。
秋から冬は、さつまいもがおいしくなる季節です。
気になる方は、紅はるかと甘太くんを食べ比べて、自分好みの甘さや食感を見つけてみてくださいね。


